プロ野球

【2020ドラフト候補ランキング最終版:31~50位】近江・土田を筆頭に将来性豊かな高校生がランクイン

西尾典文

2020.10.22

高校球界屈指の遊撃手とされる土田。特に守備の評価が高い。写真:産経新聞社

 10月12日に高校生・大学生のプロ志望届が締め切られたが、大学進学が有力視されていた高橋宏斗(中京大中京高)に続いて、トミー・ジョン手術を受けた山崎伊織(東海大)もプロ入りを表明。また、大学生は秋季リーグ、社会人は都市対抗予選で最後のアピールを繰り広げている。それらの動きも反映しながら、2020年ドラフト候補ランキングの最終版をまとめた。

 毎年のことではあるが、1位抽選を外した球団やウェーバー順によって指名順位は大きく変動する。"生き物"でもあるドラフト会議を楽しむ上で、ぜひこのランキングを参考にしてもらいたい。

【表】ドラフト候補ランキング1~50位一覧

▼31位:土田龍空[遊撃手・近江高](前回順位:24位)
(つちだ・りゅうく/右投左打)
 高い守備力が魅力の高校生ナンバーワンショート。プレーのスピード感は圧倒的なものがあり、守備範囲の広さ、球際の強さも高校生離れしたものがある。打つ方はまだ少し非力だがミート力の高さは申し分なく、俊足を生かした積極的な走塁も魅力だ。
タイプ診断:#守備職人 #俊足

▼32位:高田孝一[投手・法政大](前回順位:27位)
(たかだ・こういち/右投右打/平塚学園高)
 同僚の鈴木とともに最終学年で急浮上。春のリーグ戦では初回から終盤まで150キロを超えるストレートで押すピッチングを見せて、チームの優勝にも大きく貢献した。スピードだけでなくコントロールも安定しており、先発タイプとして面白い投手だ。
タイプ診断:#赤丸急上昇 #150キロ右腕
 
▼33位:常田唯斗[投手・飯山](前回順位:37位)
(ときだ・ゆいと/右投右打)
 昨年夏の甲子園で打ち込まれてから急成長。見るからに体つきが大きくなり、楽に投げて140キロ台をマークするようになった。変化球もレベルアップし、カットボールは高校生レベルのボールではない。将来性は高校生投手の中でも指折りだ。
タイプ診断:#赤丸急上昇

▼34位:山野太一[投手・東北福祉大](前回順位:33位)
(やまの・たいち/左投左打/高川学園高)
 高校時代からセンスの光るサウスポー。大学でも早くから主戦として活躍しており、リーグ戦では圧倒的な成績を残している。この秋は少し制球を乱す場面が目立ったが、150キロをマークするなどスピードはアップしている。先発タイプのサウスポーが欲しい球団には狙い目の投手だ。
タイプ診断:#安定感

▼35位:根本悠楓[投手・苫小牧中央](前回順位:34位)
(ねもと・ゆうが/左投左打)
 中学軟式では全国大会決勝で完全試合を達成。多くの誘いを受けたが地元の高校に進み、着実に力をつけてきた。常時140キロを超えるストレートをコーナーに投げ分ける投球は安定感抜群。この夏も31回連続無失点と見事な投球を見せた。
タイプ診断:#制球力 #ミスター0