プロ野球史に、燦然とその名前が刻まれることになった。
11月8日、巨人・坂本勇人が本拠地で行われたヤクルト戦の1 回、レフト戦に二塁打を放ち、プロ14年目で史上53人目となる通算2000安打を達成した。31歳10ヵ月での達成はプロ野球史上2番目のスピード記録であり、通算1777試合での到達は歴代8番目となっている。しかし、ここまでの道のりは簡単ではなかった。 昨季時点で1884安打を放ち、"普通"であれば今季での達成は確実視されていた。しかも、7月29日までに到達できれば、榎本喜八(31歳7ヵ月16日)を上回ってプロ野球最年少記録になっていたはずだったが、コロナ禍でシーズン開幕が大幅に遅れたことで"最速記録"の挑戦は事実上、消滅。そして、坂本自身も無症状ながら新型コロナに罹患した影響か、序盤戦は低調な出来で7月25日には打率.219となかなかヒットが出ない時期が続いた。
「今季の2000安打はないか……」と思われたが、そこはさすが坂本だ。以降は打率3割5分近いハイアベレージで打ちまくり、さらにシーズン終盤になってからも勢いがますばかり。気づけば、大台へのカウントダウンが始まるまでになっていた。そして8日、坂本は2000本に到達したのである。
このスピード記録達成には、坂本が若くからレギュラーとして台頭したこと。そして、自らの実力を持ってその座を守り、さらにその能力を磨き続けて「歴代最高の遊撃手」の高みへと歩んだことの証明に他ならない。改めて、坂本勇人という選手の全盛期を見ることができたファンは幸せ者である。
構成●THE DIGEST編集部
11月8日、巨人・坂本勇人が本拠地で行われたヤクルト戦の1 回、レフト戦に二塁打を放ち、プロ14年目で史上53人目となる通算2000安打を達成した。31歳10ヵ月での達成はプロ野球史上2番目のスピード記録であり、通算1777試合での到達は歴代8番目となっている。しかし、ここまでの道のりは簡単ではなかった。 昨季時点で1884安打を放ち、"普通"であれば今季での達成は確実視されていた。しかも、7月29日までに到達できれば、榎本喜八(31歳7ヵ月16日)を上回ってプロ野球最年少記録になっていたはずだったが、コロナ禍でシーズン開幕が大幅に遅れたことで"最速記録"の挑戦は事実上、消滅。そして、坂本自身も無症状ながら新型コロナに罹患した影響か、序盤戦は低調な出来で7月25日には打率.219となかなかヒットが出ない時期が続いた。
「今季の2000安打はないか……」と思われたが、そこはさすが坂本だ。以降は打率3割5分近いハイアベレージで打ちまくり、さらにシーズン終盤になってからも勢いがますばかり。気づけば、大台へのカウントダウンが始まるまでになっていた。そして8日、坂本は2000本に到達したのである。
このスピード記録達成には、坂本が若くからレギュラーとして台頭したこと。そして、自らの実力を持ってその座を守り、さらにその能力を磨き続けて「歴代最高の遊撃手」の高みへと歩んだことの証明に他ならない。改めて、坂本勇人という選手の全盛期を見ることができたファンは幸せ者である。
構成●THE DIGEST編集部