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田中将大は3年40億円でヤンキースと再契約? アメリカ最大移籍情報サイトは「幅広い関心を集めるだろう」と争奪戦も予想

SLUGGER編集部

2020.11.03

田中が今オフFAに。ヤンキース再契約が一番人気だが、大手メディアは争奪戦の可能性にも言及。(C)Getty Images

 ワールドシリーズを終えたメジャーリーグはストーブリーグに突入。コロナ禍もあってFA市場の状況は不透明と言われているが、早くも多くの媒体がFAランキングを発表するなど盛り上がり始めている。そして現地2日、移籍情報で最大規模を誇る『MLBトレード・ルーマーズ』も毎年恒例のFAランキングトップ50を発表し、ニューヨーク・ヤンキースからFAとなった田中将大が全体10位に位置付けた。

 1年の残留申請、クオリファイング・オファー(今季の提示額は1890万ドル)の提示を受けなかった田中は7年1億5500万ドルの契約を満了し、自身初のFAとなった。「1年契約1100万ドル(約11億5000万円)」「2年3000万ドル(約32億円)」など、さまざまな予想契約が飛び交う中、『MLBトレード・ルーマーズ』は「3年3900万ドル(約40億8000万円)でヤンキース」と予想している。

 同サイトは田中が2016~19年に平均30先発、今季も打球直撃はあったが健康にシーズンを過ごせたとし、計算のできる働きぶりは「2016年にサイ・ヤング賞投票7位に入ったのを全盛期とし、タナカのヤンキースのキャリアは優秀な先発3番手であり続けた」と評価。

 一発病は課題としながら、「(渡米当時のような)エキサイティングな選手はでないけれども、ビッグマーケットのヤンキースで防御率4点台を切ることができた選手は幅広い関心を集めるだろう」として、争奪戦の可能性にも言及している。
 
 その理由の一つとしては、他の有力先発投手と異なり、田中がクオリファイング・オファーを提示されなかったことを挙げた。この提示を受けた選手は他球団に移籍する際、移籍先の球団の市場規模に応じてドラフト指名権の譲渡が発生することになり、そうした障害を乗り越えるだけの実力がない選手は、契約交渉が難航することが少なくないのだ。今回のFA市場に出ている投手では、トレバー・バウアー(シンシナティ・レッズ)、マーカス・ストローマン(ニューヨーク・メッツ)、ケビン・ゴースマン(サンフランシスコ・ジャイアンツ)が提示を受けている。

 では具体的な移籍先候補はどこなのか。同サイトではヤンキースが再契約を提示しなかった場合は、同じニューヨークのメッツ、ダルビッシュ有が所属するシカゴ・カブス、3年連続地区優勝中のアトランタ・ブレーブス、2018年世界一ワシントン・ナショナルズ、ヤンキースの宿敵ボストン・レッドソックス、大谷翔平所属のロサンゼルス・エンジェルスに加えて、フィラデルフィア・フィリーズ、トロント・ブルージェイズ、シカゴ・ホワイトソックスなどが有力な獲得候補とした。

 やはり本線はヤンキース再契約が見解の一致するところだが、果たしてどうなるか。他の選手と同時に田中の動向には、日本ファンは特に目が離せないことだろう。

構成●SLUGGER編集部
 
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