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中日・大野雄大にメジャー球団が興味! 米敏腕記者は「今年の冬の渡米の可能性は低いが…」との情報も、2年後の移籍も示唆

THE DIGEST編集部

2020.11.07

中日の鉄腕エース、大野の去就にメジャー球団も興味津々?写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 今年のオフシーズンは、日米ともに混沌としそうだ。

 コロナ禍でメジャー球団は経済面で大打撃を受けているため、FA市場の動向は例年以上に読めない一方で、数多くの大物が参戦。そして、日本からも巨人のエース・菅野智之、日本ハムの右腕・有原航平、同じく日本ハムの韋駄天・西川遥輝がポスティングシステムでのメジャー移籍が噂されている。そして現地時間6日、この選手たちに加えてもう一人、渡米の噂が上がった男がいる。中日の左腕・大野雄大だ。

 MLB.comでアナリストを務め、ツイッターのフォロワー数30万人を超える辣腕記者、ジョン・モロシ氏は6日、「中日ドラゴンズのエース、ユウダイ・オオノ(日本最高の投手に贈られる沢村賞を獲得する可能性の高い)が、キャリアイヤーの今オフにポスティングされれば、メジャーの複数球団が関心を寄せるだろう」とツイート。そして一方で、「しかしながら、あるソースが私に言うには、彼が2021年に渡米する可能性は低いかもしれない」とも報じている。
 
 大野は今季、148.2投球回を投げてリーグ1位の防御率1.82をマーク。45.0イニング連続無失点、5試合連続完投という大記録も樹立した。そして、モロシ氏のツイートを元にアメリカ最大手移籍情報サイト『MLBトレード・ルーマーズ』も大野の情報に関する記事をまとめ、データ面(奪三振率8.96、与四球率1.39)の良さが沢村賞の最有力候補足り得ると紹介した。

 また同サイトは、「大野にとって今季はキャリアイヤーだが、過去10年間にわたって活躍してきた」とも評価。しかし一方で、昨年にデータ会社が掲載した大野のスカウティング・レポートも参照し、当時はロングリリーフが適任と言われていたことにも言及している。そして最後に、「もしオオノがポスティングされなければ、2021年にFAとなるだろう」と、2年後の渡米の可能性も示唆している。

 今オフのMLBのFA市場は先発投手の層が薄く、特に左腕で有力投手は不在だ。もし大野がポスティングされれば、注目を浴びることは間違いない。現代野球では出色と言える完投能力の高さも彼の評価を押し上げるはずだ。果たしてその去就はどうなるか。中日ファンならずとも、国内、そして海外のチームも熱視線を送っている。

構成●THE DIGEST編集部
 
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