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プロ野球

「たくさん日本語を教えてくれて…」引退した吉見一起に、“中日のWエース”・チェンが感謝のメッセージ!

THE DIGEST編集部

2020.11.08

中日の恩師に対して、今は違うチームにいる“男”が感謝の言葉を送った。(C)Getty Images

中日の恩師に対して、今は違うチームにいる“男”が感謝の言葉を送った。(C)Getty Images

 11月6日、2000年代の中日ドラゴンズを支えた”右腕エース”が最後の登板を終えた。

 吉見一起は6日、本拠地ナゴヤドームで行われたヤクルト戦に先発。打者一人に4球を投じて空振り三振に仕留め、涙ながらにマウンドを降りた。通算223登板、90勝56敗、22完投、13完封、防御率2.94。2009年に初タイトルの最多勝を獲得すると、11年には最多勝&最優秀防御率に輝き、2000年代の中日を支えた存在だった。しかし近年は故障に苦しみ、今回の決断に至った。

 黄金期の中日の中心だった吉見には各方面から送別のメッセージが届いているが、やはり“この男”のコメントにファンは歓喜している。今年9年ぶりに日本球界に復帰した、現在ロッテに所属しているチェン・ウェインだ。2000年代の中日は、「右の吉見、左のチェン」というWエースが君臨し、他球団を圧倒してきた。そんな台湾出身の左腕も、親愛なる先輩に対して感謝のコメントを残している。

 チェンは自身のインスタグラム(@chenweiyin0721)を更新し、台湾語と日本語で吉見への思いを綴った。
 
「6年間のチームメイト、最初僕はまだ日本語が話せない外国人選手でしたが、一つも嫌な顔をせず、たくさんの日本語を教えてくれ、宿舎で時間がある時には、話相手もしてくれました」と、吉見への感謝を伝え、「アメリカに行ってからは、またいつかもう一度チームメイトになれることを思い描いていましが、今年はコロナの影響もあり昔のように一緒に野球をする日々に戻ることはできませんでした」と、中日でまた合流することができなかったことに、悲しみの思いを表した。

そして、「共に練習したり、試合を研究したり、キャンプで同じ部屋に泊まった思い出はまるで昨日のことのようです。あなたと共に真のプロ野球選手になれたことをとても光栄に思います。ありがとう、吉見さん」と、感謝のメッセージを届けている。

 チェンのインスタグラムには、「ありがとうチェン」「涙」「泣いちゃった」と、ファンは感動の嵐で称賛の声を送っている。チェンと吉見、球界を席捲したWエースの時代は文字通り終わったが、彼らの雄姿を知るものは決して忘れることがないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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