プロ野球

ヤクルト残留の山田哲人、7年35億円は球界最長タイ!しかし、過去に「8年総額60億円」を蹴った選手がいた

新井裕貴(SLUGGER編集部)

2020.11.19

注目の山田は“生涯スワローズ”宣言!しかし彼を超える選手が過去にいたのがご存じだろうか。写真:田中研治(山田)、Getty Images

 2年連続セ・リーグ最下位に沈んだヤクルトに朗報が届いた。

 歴代最高の二塁手との呼び声高い"ミスタートリプルスリー"、山田哲人とヤクルトスワローズは19日、7年35億円プラス出来高の超大型契約を結んだことを発表した。山田は今季国内FA権を取得し、国内はもちろんメジャー移籍も噂されていたが、"外れ外れ1位"で2011年に入団したチームに骨を埋める決断をしたようだ。

 山田が今回結んだ7年契約は日本球界最長タイの長期契約である。FA移籍や延長契約でも4年という提示は少なくないが、5年になると一気にそのケースは絞られてくる。以下が、5年契約以上を手にした選手たちだ。
 
【日本球界契約年数ランキング】
※括弧内の年齢は契約締結時、★マークはFA移籍した選手
●7年
・山田哲人/ヤクルト/二塁手:2021~27年(28歳)
・柳田悠岐/ソフトバンク/中堅手:2020~26年(31歳)
・則本昂大/楽天/先発投手:2019~25年(29歳)
・松中信彦/ソフトバンク/一塁手:2006~12年(33歳)

●6年
・三浦大輔/横浜/先発投手:2003~08年(30歳)

●5年
・丸佳広★/巨人/中堅手:2019~23年(29歳)
・陽岱鋼★/巨人/中堅手:2017~21年(29歳)
・鳥谷敬/阪神/遊撃手:2015~19年(34歳)
・森野将彦/中日/三塁手:2009~13年(30歳)
・荒木雅博/中日/二塁手:2009~13年(31歳)
・井端弘和/中日/遊撃手:2009~13年(33歳)
・片岡篤史★/阪神/三塁手:2002~06年(33歳)
・古田敦也/ヤクルト/捕手:1999~2003年(34歳)
・清原和博★/巨人/一塁手:1997~2001年(29歳)

 日本プロ野球で5年以上の契約が結ばれたのは、今回の山田を含めて計13回。最長は7年で、2015年に山田とともにトリプルスリーを達成し、今季のMVP候補に挙げられている柳田悠岐、同じソフトバンクからは史上初の7年契約を手にした"平成唯一の三冠王"の松中信彦、メジャー移籍も噂されながら開幕前に異例の延長契約を結んだ則本昂大の4人がいる。
 
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