プロ野球

「やってやるぞ」日本シリーズ初先発の栗原陵矢がCS無安打の雪辱を果たす。チームも4連覇に向け最高のスタート

THE DIGEST編集部

2020.11.22

第1打席から先制本塁打を放ちチームを勢いづかせたソフトバンクの栗原。写真:塚本凜平(THE DIGEST写真部)

 ソフトバンク5-1巨人/11月21日/京セラドーム大阪

 日本シリーズが開幕。ソフトバンクがシリーズ初先発の栗原陵矢の大暴れで4連覇に向けて最高のスタートを切った。

 巨人・菅野智之、ソフトバンク・千賀滉大のエース対決で幕を開けたこの試合。ロースコアの展開が予想される中、スタメン最年少が第1打席から魅せる。2回裏、無死一塁で打席が回ると、ファーストストライクのスライダーを振り抜き、右翼席に運んだ。

 第2打席に右翼線に二塁打を放って迎えた6回に第3打席、またも栗原のバットから得点が生まれる。二死一、三塁のチャンスで左中間を深々と破る二塁打を放ち、2点を追加した。

 ソフトバンクはさらに8回にも追加点を挙げ、9回に守護神・森唯斗が1点を失うも、リードを守り切る。一昨年から続く日本シリーズの連勝を9に伸ばした。
 
 3安打4打点の栗原は試合後、「緊張したので何も考えられなかったが、とにかく自分のスイングをしようと思った」と先制本塁打を振り返った。6回の第3打席については「チームにとって大きな追加点になったので良かった」と話した。

 CSで無安打だった5番打者。それでも、「やってやるぞという気持ちだった。監督や先輩方にたくさん声をかけてもらったので、気持ちが入って試合に臨むことができた」とうまく切り替えていたことを明かした。

 最後に「ベストを尽くすだけ。チームが勝てるように一生懸命頑張りたい」と意気込んだ栗原。勢いに乗って、引き続きチームを勝利に導く打撃ができるだろうか。
 
構成●THE DIGEST編集部