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プロ野球

3年目にして初の「一軍で完走」に手応えを得たオリックス田嶋大樹。2021年は数字にこだわる!【オリ熱コラム2021】

どら増田

2021.01.20

プロ3年目で飛躍の足がかりをつかんだ田嶋。山本、山岡との先発三本柱が確立されればチームの浮上にもつながるはずだ。(写真)産経新聞社

プロ3年目で飛躍の足がかりをつかんだ田嶋。山本、山岡との先発三本柱が確立されればチームの浮上にもつながるはずだ。(写真)産経新聞社

 昨年12月17日、オリックスの田嶋大樹は2度目の契約交渉に臨み、2400万円増の4200万円(金額は推定)でサインした。

 前回提示から1000万円以上の大幅アップは異例。田嶋は「僕が1回目の交渉で話した内容を加味してもらって、しっかりと上げていただいた。4年目の来季はタイトル争いに加われるように妥協なく、自分に厳しくやっていきたい。タイトルを狙うような数字を残さなければ、チームに貢献できたとは思えない」と意気込みを語っている。

「勝ち星はいいです。チームが勝てば」

 プロ3年目の2020年は開幕ローテーションに入り、9月16日の楽天戦では初完封も記録。最終成績は4勝6敗、防御率4.05ながら、122.1回を投げて初めて規定投球回数に達した。勝ち星こそ増えなかったが、シーズン最後の登板となった11月1日の楽天戦では7回を1失点の好投で締めて「(今シーズンは)いろいろ収穫がありました」と語り、1年間怪我なく「完走」できたこと手応えを感じていた様子だった。
 
 佐野日大高、JR東日本を経て17年ドラフト1位で入団した田嶋は、プロ1年目の前半こそローテーションに入り好調な投球を見せていたが、怪我で離脱。2年目も怪我の影響もあり満足に貢献できなかった。そこで、関節の可動域を広げるストレッチなどや「脱力感のある投げ方」を意識して練習に取り組みながら3年目に臨んだ。これをシーズン通じて続けることで、テーマとして掲げていた「1年間怪我なく完走」を見事に達成した。

 確かに、春季キャンプからシーズン中も含め、タイトルを意識する発言はなかった。「1年間、一軍で完走」を達成した自信が、オフの「数字で満足している部分は一つもない。もっともっと数字を残さないといけない」という発言や冒頭の「タイトル奪取」宣言につながったのだろう。
 

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