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プロ野球

西武の平良海馬が目指す「防御率0点台と最優秀中継ぎ」の高み。最新機器でノビと制球に磨き<SLUGGER>

白鳥純一

2021.02.15

平良は「今シーズンはきちんと1シーズン投げ抜いて優勝を勝ち取り、ビールかけに参加したい」と抱負を語った。写真:球団提供

平良は「今シーズンはきちんと1シーズン投げ抜いて優勝を勝ち取り、ビールかけに参加したい」と抱負を語った。写真:球団提供

 昨年のパ・リーグ新人王を獲得した西武の平良海馬投手がインタビューに応じ、順調に進む調整や、今シーズンの想いについて語った。

 キャンプ3日目には、ブルペンで153キロのストレートを投げ込むなど、順調な仕上がりをアピールしている右腕は、「球速も出ているので、かなり調子はいい。練習量が増えている影響で、筋肉の張りは少しあるが、怪我もなく過ごせている。昨シーズンは新人王を取れたので、それらしい練習をしっかりしていきたい」と、現状を分析した。

 今年のキャンプでは、3Dトラッキングシステム「ラプソード」が設置されている。平良に、ボールや回転数、変化量の数値を測定するこの機械を導入した理由を尋ねると、「もっと伸びのあるボールを投げたいと思っている。機械の数値を見ながら、一球ごとにボールの握りを変えている。数値が良い時と悪い時の差をなるべく埋めるようにしていきたい」と語った。キャンプでは、自身のボールにさらなる磨きをかけるべく、課題克服に取り組んでいる。
 
 プロ入り3年目の昨シーズン、初の開幕一軍スタートとなった平良は、セットアッパーに定着。54試合に登板し、1勝33ホールド、防御率1.87という圧倒的な成績を残し、「シーズン始まってから、受賞資格があることを知ったので、取れると思わなかった」という新人王にも輝いた。

 160キロの速球や、自身でも「他人よりも大きく曲がる。もっとコントロールに磨きをかけ、ポイントの近い外国人打者などに効果的に使っていきたい」と語るスライダーを武器に三振の山を築いた平良は、この飛躍の理由を「2019年のシーズンオフに、菊池雄星投手(現シアトル・マリナーズ)から、ウエイトなどの様々な練習に取り組む意味を教わった成果」と捉えている。さらに、「すべての数字が予想以上だった」昨シーズンの手応えがあるだけに、「防御率0点台と、最優秀中継ぎのタイトルを取れるように頑張りたい」と、今シーズンの目標は高い。
 

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