プロ野球

「今年は打ってやり返したい」西武の源田壮亮が語るV奪還と侍ジャパンへの想い<SLUGGER>

白鳥純一

2021.02.25

西武の歴代キャプテンと自身を比較し、「まだ全然劣っている」と語った源田。今年は打撃での貢献度アップを誓った。写真:球団提供

 春季キャンプでは、打撃フォームの改造に取り組むなど、意欲的な調整を続けている西武のキャプテン。源田壮亮が、2年ぶりのリーグ優勝を目指す今シーズンや、今夏に開催される東京五輪への想いを語った。

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――春季キャンプも第4クールを迎えましたが(インタビューは2月13日に実施)、現在のコンディションはいかがでしょうか?

 身体の痛いところもなく練習ができて、「いい感じ」の調整が進められていると感じています。これからは実戦に入り、投手と対戦することになる。その時に感じるところもあると思うので、今後はそれを踏まえながら、いろいろと練習をこなしていきたいですね。

――昨シーズンは、広島の菊池涼介選手が「守備率10割」を達成されました。源田選手も、達成すれば遊撃手としては初となる「守備率10割」を目標にされているとのことですが、現時点で課題と捉えている点はありますか?

 去年は、送球ミスが多かった。無理せずにワンバウンドで投げるとか、落ち着いて返球できれば、もっと良いプレーが出来ると感じています。「常に上手くなりたい」という想いを持って取り組んでいるので、確実性をもっと求めていきたい。そのためにも、普段の練習を疎かにしないようにしていきたいです。
 
――今年も、新たな選手がチームに加わりました。連携についてはいかがでしょうか?

 周りを見て、しっかり若い選手に声をかけながら、守っていければ良いのかなと感じています。

――自主トレでは、テニスボールを使ってノックを受けるシーンが印象的でした。

 社会人のトヨタ自動車に在籍している時(2015~16年)のコーチに言われて始めたハンドリングの練習で、自主トレの時は、よくやっています。

――今シーズンは、中村剛也選手と一緒に自主トレし、打撃について学んだことも多かったそうですね?どのあたりを参考にされたのでしょうか?

 中村さんは、「力感」がない構えでも、インパクトを出して強い打球が打てる。角度の付け方はもちろん、下半身の力入れ方や抜き方。どこを意識しながら強い打球を放っているのかなどです。「中村さんの良い部分を吸収したい」と思い、色々なことをお聞きしました。