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前田健太の開幕投手決定に「現時点で彼以外はあり得ない」と指揮官。地元紙は「選択は当然だった」と納得の声

THE DIGEST編集部

2021.03.15

開幕投手が決まった前田。しかし、指揮官も地元紙もその選択は当然との論調で今季の活躍に期待している。(C)Getty Images

 前田健太に新たな勲章が加わった。

 現地時間3月14日、前田は今春オープン戦で3度目の先発マウンドに上がると、ボストン・レッドソックスを相手に4回無安打無失点、1四球5奪三振と好投。ここまでの3試合で9イニングを投げて1安打無失点12奪三振と圧巻のピッチングを見せていた。

 そして、その右腕はこの試合後、ロッコ・バルデリ監督から「開幕投手」の指名を受けることになったのだ。前田は「とてもうれしいです。少し宙に浮いているくらい。メジャーリーグに来てから、まさか開幕投手ができる日が来るとは思っていなかった。指名された時というのはすごく光栄でしたし、自分でも本当に信じられないくらい、うれしい」と素直な感情を吐露。広島時代では5度の開幕投手を務めたが、メジャー6年目で初の快挙を手にすることになった。
 
 もっとも、ツインズが開幕投手に前田を指名したことに、地元紙『ツインズ・シティズ.com』は「選択は当然だった」と納得の声を上げている。同氏は前田の開幕投手決定を報じた記事において、ここまでの順調な仕上がりを「支配的」と触れつつ、昨年の活躍に言及。前田は昨季、メジャー1位&歴代2位のWHIP(1イニングあたりに許した走者数)0.75を記録してサイ・ヤング賞投票2位に入った。

 それでも、ツインズには過去2年連続で開幕投手を務めている期待株のホゼ・ベリオスもいたのだが、指揮官は「彼に開幕投手の知らせを伝えられて本当にうれしいよ。なぜなら、昨年のケンタの投球はあまりに素晴らしすぎた。私が見てきた中でも特にね」。それでも、大役を決める際は毎回悩むことも少ないというものの、「現時点でケンタ以外はあり得ない。正しい選択だった」と述べた。

 前田が開幕戦で戦うミルウォーキー・ブルワーズは、昨年8月18日の試合で9回先頭までノーヒッター&球団新記録の8者連続奪三振をマークした相手でもある。"カモ"相手に再びの快投はあるのか。少なくとも、今の前田を見ていれば、十分にやり遂げそうである。

構成●THE DIGEST編集部
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