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プロ野球

トミー・ジョン手術から3年ぶりの1軍登板を目指す、オリックスの黒木優太。復活への最終章が始まった

北野正樹

2021.03.16

手術から復帰した黒木は「肘は、全く問題はない」と力を込めた。写真:北野正樹

手術から復帰した黒木は「肘は、全く問題はない」と力を込めた。写真:北野正樹

 右ひじを手術後、2年間のブランクは感じさせなかった。3月14日に京セラドーム大阪で行なわれた西武戦。開幕カードのため、先発投手の手の内をさらさないよう、中継ぎ陣10人で完封リレーした試合で、黒木優太は3番手で登板。3回の1イニングを3人で片付けた。

 圧巻は、木村文紀を内角高めの球で一邪飛に打ち取った後の、新人・若林楽人(駒大)への攻め。内角を攻めて1ボール後、外角低めに149キロのストレートをズバリと決め、3球目も外角への148キロで遊ゴロに仕留めた。新人ながら25ホールドを挙げた4年前を彷彿とさせる投球だった。

 黒木は2017年に、立正大からドラフト2位で入団。ジョニーの愛称で親しまれる元ロッテの黒木知宏投手に憧れ、同じ背番号の「54」で臨んだ1年目のキャンプから150キロ台の速球を武器にした強気の投球で頭角を現し、守護神・平野佳寿につなぐ8回を任された。55試合に登板し25ホールドを挙げ、2年目も39試合に登板したが、19年の春季キャンプで右ひじを痛め、6月に右肘内側側副靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けた。育成選手となり、背番号は「124」に変更されたが、回復は順調で昨年10月のウエスタン・リーグの阪神戦では150キロを投げて、実戦復帰を果たしていた。昨年12月4日の契約更改で支配下登録され、背番号は再び「54」に戻った。
 
 しかし、自主トレ、キャンプのテーマは「自分のペースを乱さず、マイペースで行く」だった。はやる気持ちを抑えたのは、「この手術を絶対に無駄にしてはいけない」という強い思い。肘に違和感があっても、「まだ投げられる」「チームに迷惑をかけるわけにはいかない」と無理を重ねた結果が、手術まで招いてしまった。「リハビリを通して、どこまで負荷をかけてもいいのかわかるようになったが、それを自分でわからなければいけない」と黒木。手術とリハビリの2年間で、自分を客観視できるようになっていた。

 自主トレ、キャンプでは最低2週間単位で計画を立てた。設定した目的から逆算して、その日のトレーニングメニューをこなす。年明けのキャッチボールは、契約更改時には1月10日と決めていたほど。
 

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