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プロ野球

【2021展望:日本ハム】耐久性に不安を抱える杉浦は新クローザーとして機能するか。守備の立て直しも急務〈SLUGGER〉

出野哲也

2021.03.24

快速球が魅力の杉浦。実力は十分だが故障が多く、抑えとしてシーズンを通じて働けるか。写真:産経新聞社

快速球が魅力の杉浦。実力は十分だが故障が多く、抑えとしてシーズンを通じて働けるか。写真:産経新聞社

 いよいよ2021年のプロ野球が開幕する。頂点を目指す12球団それぞれの浮沈を左右するキーポイントとは一体どこなのか。注目選手も含め、球団ごとに見ていこう。

【2020年成績】
勝敗:53勝62敗5分(5位)
得点:493(3位)
失点:528(5位)
得失点差:-35(4位)

【展望】
2016年に日本一に輝いたが、その後は4年間で5位が3回。メジャー行きを目指していた西川遥輝が残留した今季も、前評判は決して芳しくない。新人王候補に挙げられる伊藤大海や三塁の定位置獲得が期待される野村佑希、そして4年目の清宮幸太郎など楽しみな若手選手もいるが、他チームと比べると層の薄さが目立つ。その意味で、就任10年目を迎える栗山英樹監督の采配にも注目が集まる。
【2021年のキーポイント】
●崩壊した守備陣の立て直し

 昨年5位に低迷した最大の原因はリーグ最低の守備力だった。そのため、今春のキャンプでも守備の徹底的な強化がテーマに掲げ、力を入れて練習はしていたが、どこまで改善されているかは何とも言い難い。オープン戦は13試合で失策(+捕逸)7つと悪くはなく、三塁の野村は無失策で来ている。

 ただし、記録に残らないミス(スローイングの乱れ、遅れなど)は散見されるし、非自責点すなわちエラーをきっかけに失った点が12点もある。ウィークポイントの捕手と遊撃も、結局レギュラーを確定させられる選手は現れていない。ただでさえ外国人投手の来日が遅れて台所事情は苦しいので、バックが投手陣を守り立てると行かないまでも、足を引っ張りたくはない。
 
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