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プロ野球

【復活を期す男たち・パ】昨季不振の山川はオープン戦で驚異弾連発。西川はMLB挑戦の挫折を糧に

藤原彬

2021.03.26

「どんなに状態が悪くても40発100打点」と目標を語った山川(左)。抑えに戻る松井(右)も先発5本柱の存在から活躍の機会は多そうだ。写真:山手琢也(山川)、田中研治(松井)

「どんなに状態が悪くても40発100打点」と目標を語った山川(左)。抑えに戻る松井(右)も先発5本柱の存在から活躍の機会は多そうだ。写真:山手琢也(山川)、田中研治(松井)

 いよいよ3月26日からプロ野球ペナントレースが始まる。昨季は不振に終わった男たちも、今季は名誉挽回に燃えているはずだ。今回はパ・リーグで復活を目指す6人を取り上げよう。

■武田翔太(ソフトバンク)
 2017年にはWBC日本代表にも選ばれたが、右ヒジを手術して迎えた昨季はほぼ戦力になれず。今年のオープン戦では3先発で自責点1、15イニングで14三振と出色の投球を続けた。好調の要因はカーブへの原点回帰だ。近年はスライダーやフォークを増やしていたが、3月10日の巨人戦では77球のうちカーブを31球投じるなど手応えを深めている。千賀滉大や東浜巨が開幕から出遅れる状況で、打者を翻弄するピッチングは蘇るか。
 
■荻野貴司(ロッテ)
 快足のリードオフマンが元気だと、チームも活気づいて見える。3月6日の西武戦で初回に先制弾を叩き込むなど、オープン戦では打率.303で2ホーマー。慣れたセンターではなくレフトでの出場だったがしっかりと結果を残した。19年に初の規定打席到達で打率3割超え。昨季も1番を任されたが、右足の負傷と復帰後の新型コロナウイルス感染により出場が激減。離脱期間中、チームは1番を固定しきれなかった。藤原恭大や和田康士朗ら若手の台頭は「競争が激しいのはチームにとっていい悩み」と歓迎しながらも、まだまだ負けるつもりはない。

■山川穂高(西武)
 18年からの2年間で計90本塁打を積み上げ、2年連続でキングに輝いた和製大砲が昨季は24本。月ごとに打率は落ち込み、右足首の負傷もあって規定打席到達者ワーストの打率.205に沈んだ。確実性も追い求めて左足をすり足気味にするフォームに取り組んでいたが、今年は左足を高く上げるフォームに回帰。するとオープン戦では3月4日の対日本ハム戦で広い札幌ドームをものともせずにバックスクリーン弾、19日のDeNA戦では顔の高さに浮いたボールもセンターの頭上を越える一発に変えてしまうなど大暴れ。当初は封印すると公言していた“どすこい”パフォーマンスも解禁した。リーグ連覇時にチームの中心にいた主砲に、屈託のない明るい表情が取り戻りつつある。
 

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