プロ野球

開幕戦は接戦ばかりの好ゲーム! “元巨人”の田中俊太が躍動するも、代打・亀井善行が劇的なサヨナラ弾!その裏でオリックスは開幕戦10連敗

THE DIGEST編集部

2021.03.26

開幕から好試合連発! 巨人対DeNA戦では田中(左上)が大活躍しながらも、最後は亀井(右上)がもっていった。山本の好投むなしくオリックスは球団ワースト記録更新に。柳田(右下)の一発などでソフトバンクは大勝した。写真:THE DIGEST写真部

 3月26日、ついに幕を開けた2021年プロ野球。全12球団ファンが待ち望んだ開幕戦は果たしてどんな結果になったのか。143試合の初陣は悲喜こもごもの内容に?

【パ・リーグ】
・楽天8-2日本ハム(楽天生命パーク)
[勝]涌井 [敗]上沢 [本]楽:辰巳(1回裏)

 16時開始の"ひと足早い"プレーボールとなった一戦は、1回裏に先頭打者の辰巳涼介が史上5度目となる「開幕戦初球先頭打者ホームラン」でゴングを鳴らした。以降も昨季両リーグ最多得点をマークした楽天打線は相手先発の上沢直之を捉え、5回に一挙4得点。田中和基を除く先発8人がヒットを記録したが、その田中は3回表にライトからのレーザービームで相手の得点を阻止しており、全員に見せ場があったと言えるだろう。日本ハム打線はミスに乗じて8回に2点を返したが、それが精いっぱいだった。
 
・西武4-3オリックス(メットライフドーム)
[勝]髙橋 [敗]山本 [本]オ:吉田(6回表)、頓宮(7回表)/西:森(3回裏)

 世代交代への"代償"、と言えるかもしれない。日本屈指の好投手・山本由伸を"山賊打線"がいかに攻略するのかがテーマだったが、結果は西武が山本との8度目の対戦で初の4得点以上をマーク。

 オリックスは二塁に3年目・20歳の太田椋、遊撃に2年目・19歳の紅林弘太郎という将来楽しみな二人を起用。しかし、初回に両者ともまずい守備で2点を献上してしまう。3回の森友哉の本塁打後に紅林がこの日2回目の失策。打線は吉田正尚と頓宮裕真が好調だった髙橋光成からソロアーチを放ち、8回に太田&紅林の安打をきっかけに1点差まで詰め寄ったが、今年も最後のホームが遠かった。未来に向けた投資とはいえ、開幕戦はこれで球団ワーストの10連敗となっている。

・ソフトバンク8-2ロッテ(PayPayドーム)
[勝]石川 [敗]二木 [本]ロ:マーティン(6回表)、吉田(9回表)/ソ:今宮(1回裏)、周東(3回裏)、柳田(6回裏)、甲斐(7回裏)

 日本一4連覇中の絶対王者が電光石火の攻撃で試合を優位にもってきた。初回、"世界の盗塁王"、周東佑京がヒットで出塁すると、2番・今宮健太が初球を左翼席へ運んで2点を先制。3回には周東、6回には柳田も一発を放ち、ソフトバンクは1~3番の一発攻勢で効果的に得点を重ねていく。対するロッテは5回と6回に満塁のチャンスを作ったものの、昨季の投手二冠王・石川柊太の前に一本が出なかった。昨年のクライマックス・シリーズでも満塁で打てずに敗れたが、あの敗戦を彷彿とさせるような展開となってしまった。
 
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