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「97マイルの稲妻!」菊池雄星の10K圧巻ピッチングを米メディアが大絶賛!「数え切れないほどの打者を手玉に…」

THE DIGEST編集部

2021.04.03

マウンド上で雄叫びを上げる菊池。その表情には自信が漲る。(C)Getty Images

 メジャー3年目の左腕が、強豪を相手に快投を披露した。

 現地時間4月2日に開催されたジャイアンツ戦で、マリナーズの菊池雄星が今シーズン初先発。惜しくも勝ち星は付かなかったが、最速97.4マイル(約157キロ)の直球を軸に6回を投げ、6安打3失点。渡米後では自己最多タイとなる10奪三振を記録した。

 3回にバスター・ポージーに、6回にはエバン・ロンゴリアに、それぞれメジャーを代表する強打者に手痛い一発を浴びて3失点を喫したが、試合後にマリナーズのスコット・サーバイス監督が「本当に興奮した。良いピッチングをしてくれた」と褒めちぎったように、上々の内容を示した。

 本人は「オフシーズンから取り組んできたことが出せたマウンドだったと思うので、いいスタートと言えるのですが、最後の(ロンゴリアの)2ランが……。ああいうところで抑えていければ」と課題を口にした。

 それでも現地メディアは、強打のジャイアンツ打線を翻弄した菊池に賛辞が贈る。

 米新興メディア『The Athletic』は、10三振を奪った左腕について「97マイルの稲妻のようなストレートは見事で、変化球も効果的だった。キクチはオフの期間を無駄にしていなかったことを証明した」と絶賛。さらに米放送局『CBS』は、細かなデータを基に菊池に飛躍ぶりを称えた。

「今シーズン初登板となった菊池は89球中67球と高いストライク率を維持し、さらに奪三振率も昨シーズンの16.1%から24.2%にまで跳ね上がっている。すべては彼の継続的な進化を表わすものだと言えるだろう」

【動画】菊池雄星の「稲妻ピッチング」! ジャイアンツ打線を翻弄したハイライトはこちら
 さらにカナダの大手メディア『The Sports Network』も29歳のサムライが魅せたピッチングに脱帽した。

「今日のキクチは抜群で、数え切れないほどの打者を手玉に取った。2019年のインディアンス戦以来となる自己最多タイの10奪三振を記録したサウスポーは、四球も一つだけと制球力も申し分なかった」

 地元メディアからも激賞された菊池。渡米3年目のスタートは、さらなる飛躍を期待させるものとなった。

構成●THE DIGEST編集部
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