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「好スタートを台無しにしたのは…」有原航平の悲喜こもごもデビュー戦を地元メディアはどう見た?「4回まではゼロ行進」

THE DIGEST編集部

2021.04.04

ついにメジャー初先発を飾った有原。その投球内容を地元メディアはどう見たのか。 (C) Getty Images

 28歳の"ルーキー"がメジャーの大舞台でデビューを飾った。

 現地時間4月3日に行なわれたロイヤルズ戦で、メジャー移籍後、初登板初先発を飾ったレンジャーズの有原航平は、1点リードのまま5回6安打3失点で降板。勝利投手の権利を手にしていたが、リリーフ陣が打ち込まれて、初白星はお預けとなった。

 5回に相手の7番マイケル・A・テイラーからバックスクリーンへの手痛い一発を浴びるなど3失点を喫した有原だったが、4回まではほぼパーフェクトに抑え込むなど巧みにゲームを作った。

 19年のパ・リーグ最多勝の実績を持つ実力派右腕のデビュー戦は地元メディアでも小さくない話題だ。米放送局『CBS』は、「ロイヤルズが6回に爆発し、7点を叩き出した」とメジャー初勝利がお預けになった点に触れつつ、「4回まではゼロ行進。課題はあるが、悪くないスタートだった」と称えた。
 
 また、『MLB』のレンジャーズ番記者ケネディ・ランドリー氏は、マッチサマリー記事において、「序盤の3イニングで好スタートを切ったコウヘイ・アリハラのメジャーデビューを台無しにしたのは、ロイヤルズの反撃だった」と綴ったうえで、28歳の日本人の投球内容をシビアに評価した。

「アリハラは、ロイヤルズ打線との2巡目と3巡目の対戦で、球種のチョイスが十分ではなかった。彼は思うほど初球のストライクが投げられず、打者にカウントで先行を許すこととなった。クリス・ウッドワード監督は、彼を6回もマウンドに上げることについて熟考したが、監督は5回に打たれたことを考慮した。『アリハラのデビューを気分良く終わらせたかった』と述べている」

 まさに悲喜こもごものデビュー戦となった有原。次回登板は現地時間4月9日のパドレス戦となるが、今度こそ初勝利を手にできるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部