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大谷翔平と交錯した“MLB最強スラッガー”の紳士的振る舞いに米記者が注目!「危険を察知してスパイクが当たらないように…」

THE DIGEST編集部

2021.04.06

アブレイユとホームで交錯した大谷。そのワンプレーが物議を醸している。(C) Getty Images

 エンジェルスの大谷翔平を巡ったアクシデントシーンが"注目"を集めている。

 事の発端となったのは、現地時間4月4日のホワイトソックス戦、エンジェルスが2点をリードして迎えた5回表2アウト2、3塁の場面だ。

 マウンドに立っていた大谷は、打者のヨアン・モンカダを三振に打ち取るも、捕手のマックス・スタッシが捕逸。さらに一塁へ悪送球で三塁走者に続き、二塁走者のアブレイユも本塁に突入すると、本塁のベースカバーに入っていた大谷と交錯。しばらく立ち上がれずにうずくまった背番号17は、足を引きずりながら無念の降板となった。

 この試合で大谷がメジャー史上では118年ぶりとなる「2番・投手」としてのリアル二刀流に臨み、第1打席に特大のホームランを放っていた。それゆえに結果的に負傷交代を強いてしまったアブレイユにはSNSを中心に「故意だったのではないか」と批判の声も目立った。

 しかし、米メディアの目の肥えた記者たちは、昨シーズンのア・リーグMVPを受賞した"最強スラッガー"の紳士的な振る舞いに目を向けている。米スポーツ専門放送局『ESPN』のバスター・オルニー記者は、「オオタニが倒れたプレーについて、SNS上でたくさんのコメントを見た。あれは完全にクリーンなプレーだった」と主張した。

「アブレイユはホームにスライディングし、得点しようとしただけだ。オオタニも懸命にプレーした結果だ。不運だっただけだ」

【動画】大谷とアブレイユが激しく交錯! 米で物議を醸したアクシデントシーンはこちら
 たしかにアブレイユは接触後にすぐさま立ち上がって、神妙な面持ちで、相手の状態を心配して声をかけ続けたばかりか、大谷が立ち上がってベンチに下がるまで、その場に居合わせていた。そうした振る舞いからは故意に傷つけようという意思があったようには思えない。

 また、ロイター通信のビンセント・リー記者は自身のツイッターで交錯する直前にアブレイユが取った行動にスポットを当てている。

「オオタニボールをキャッチしようとジャンプし、本塁辺りに着地した後、咄嗟に危険を察知したアブレイユは自分のスパイクが当たらないように足を引いたのが見てとれる。お互いに避ける術などなかったし、不可抗力である」

 エンジェルスのペリー・ミナシアンGMは試合後に球団広報を通じて、「ショウヘイは大丈夫。ただ少し痛みがあり、明日再検査を行なう」としたうえで、「降板は接触プレーでの怪我によるものだけはない」と発表。検査結果は注視する必要がありそうだが、大事に至らなかったのは不幸中の幸いと言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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