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「明らかに馬鹿げてる」TVゲームに怒って利き手を骨折。アスレチックス逸材左腕の“珍離脱”に米メディアも皮肉

THE DIGEST編集部

2021.05.03

特大のポテンシャルを有し、将来を嘱望されるルザートがお粗末な怪我で離脱を余儀なくされた。(C)Getty Images

特大のポテンシャルを有し、将来を嘱望されるルザートがお粗末な怪我で離脱を余儀なくされた。(C)Getty Images

 前代未聞の負傷だ。

 現地時間5月2日、オークランド・アスレチックスは、23歳の左腕ヘスス・ルザートが左手小指を骨折して故障者リスト入りしたと発表した。ボブ・メルビン監督は、「彼はピッチング練習では快適そうに投げていた」と強調したが、周囲を愕然とさせているのは、その故障理由である。

 アメリカ最大級のネットワークを誇るスポーツ専門放送局『ESPN』によれば、ルザートは前日の夜にTVゲームをしていた際に、自身のミスに怒ってテーブルを叩きつけ、利き手を骨折したというのだ。

 なんともお粗末な理由である。このペルー人史上初のメジャーリーガーを襲った“悲劇”は、アメリカ全土でも話題となっている。米『Yahoo Sports』のジェイソン・オーエンス記者は「レントゲン検査をして驚いていた」というメルビン監督のコメントを伝えたうえで、「ルザートは野球界の馬鹿げた故障者の歴史に名を刻んだ」と皮肉った。

「野球の歴史においてルザートのような奇妙な怪我ははじめてではない。過去には、ワールドシリーズで自分の本塁打を祝うために脱臼したコディ・ベリンジャーや自分の飼っている牛に驚き転倒したマーティン・ペレスなど、どうしようもない怪我をした選手はいる。だが、ルザートもノミネートに値する奇妙さがある」

【動画】馬鹿げた怪我も実力はピカイチ! ルザートのお化けスライダーはこちら
 さらにアメリカの放送局『CBS Sports』も皮肉交じりに、こうレポートしている。

「うーん……。これは明らかに馬鹿げた怪我だ。しかも、彼は怪我に気付かずにピッチング練習をして、故障を悪化させたのだ。メルビン監督は『ぶつけただけのようだ』と説明したが、それは控えめな表現だと言える。我々はゲームに熱中し、腹を立てた人間が起こす『ぶつける』という行為がどれほどのものかを知っている」

 MLB屈指のトッププロスペクトにも挙げられるルザート。ポテンシャルは間違いないだけに、TVゲームへの熱中もほどほどにしてもらいたいが……。

構成●THE DIGEST編集部
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