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「魔法使いだ」球団記録樹立のダルビッシュ有を地元記者が絶賛!スライダーは「テレビゲームレベル」

THE DIGEST編集部

2021.05.03

ジャイアンツ打線から12三振を奪った圧巻の投球にMLB識者も驚きを隠せないようだ。(C)Getty Images

 パドレスのダルビッシュ有は現地時間4月30日、本拠地で迎えたジャイアンツ戦に先発登板。6回1/3を4安打1失点に抑え、クリーンナップからの三者連続三振を含む今季最多の12三振を奪うなど、圧巻の投球内容で同地区のライバル相手に3勝目をあげた。開幕戦こそ5回途中4失点と乱れたものの、これでクオリティスタート達成は5試合連続。通算防御率は2.13で、エースの役目をしっかりと果たしている。

 そんなダルビッシュには、地元メディアも注目。MLBライターのローガン・ウェイリー氏は、スポーツ専門サイト『FANSIDED』に記事を投稿し、「ダルビッシュは魔法使い以外の何者でもない。A.J.プレラーGMは、ローテーションがアップグレードされることは分かっていたが、最初の1か月間の彼がどれほど素晴らしいかは分かっていなかった」と、大きな期待をさらに上回るダルビッシュのここまでの出来を絶賛した。特に注目したのが、三振の多さと、スライダーの威力だ。

 まず三振については、「ダルビッシュは現在3試合連続で9個以上の三振を奪っており、同期間に37.5%の奪三振率を記録している」と伝え、同時に球団新記録を打ち立てたと報じている。ダルビッシュが4月に記録した49奪三振は、パドレスの投手が4月にあげたものとして最多だというのだ。
 
 そして同記事は、ダルビッシュのスライダーの素晴らしさを、凄まじいデータを示して伝えている。

「彼のスライダーは、変わらず最も価値のあるボールだ。彼は22.8%の割合でスライダーを投げ、相手打者は36打席で1本のヒットしか打てていない。スライダーに対して相手打者が残した打率は.029。テレビゲームレベルの数字だ」

 同記事はメッツのジェイコブ・デグロムが「この世のものではない」ピッチングをしているため、ダルビッシュのサイ・ヤング賞獲得についてはやや否定的な見方を示しながらも、「ダルビッシュはすぐにプレラーGMやファンの望んでいた存在となった」とここまでの貢献を評価し、「サニー・サンディエゴの見出しを席巻していくはずだ」と今後に期待を示した。

 サイ・ヤング賞最終候補に名を連ねた昨季に引き続いて、新天地でも結果を残し続けるダルビッシュ。円熟期を迎えた右腕から、今後もますます目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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