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エンジェルスに激震!通算667本塁打、MVP3度の大打者プーホルスが解雇へ

SLUGGER編集部

2021.05.07

MLB史上でも屈指の大打者として鳴らしたプーホルスだが、近年は衰えが顕在化していた。(C)Getty Images

 衝撃のニュースが飛び込んできた。現地5月6日、大谷翔平が所属するエンジェルスが大打者アルバート・プーホルスをメジャー40人枠から外したことを発表した。事実上の解雇通告で、このままユニフォームを脱ぐ可能性もある。

 プーホルスはMLB史上でも屈指の大打者だ。カーディナルスでデビューした2001年、21歳の若さでいきなり打率.329、37本塁打、130打点、OPS(出塁率+長打率)1.013の成績で新人王を獲得すると、その年を含めて10年連続で打率3割・30本塁打・100打点を記録。05、08、09年にはMVPに輝いた。18年には史上4人目の通算600本塁打&3000安打を達成。これまで積み上げた通算667本塁打はMLB歴代5位に位置し、大谷はもちろん、当代最高の選手であるマイク・トラウトからも多大なリスペクトを得ていた。

 とはいえ、10年オフに10年2億5300万ドルという超大型契約でエンジェルスにFA移籍してからは明らかに成績が低下。17年以降は打率2割5分にも満たないシーズンが続き、近年は"球界屈指の不良債権"と揶揄されることも多くなっていた。今年のキャンプでは夫人がインスタグラムで契約最終年の21年シーズン限りの引退を示唆するメッセージを投稿して話題を集めていたが、実際には契約満了前にクビを切られる結果となってしまった。
 
 現地報道によると、プーホルスは球団に出場機会が激減するならリリースしてほしいと求め、球団がそれに応じる形で今回の措置になったという。エンジェルスのオーナー、アート・モレノは声明で「殿堂入り確実のキャリアの半分近くをエンジェルスのユニフォームで過ごしたことを名誉に思う」とコメント。「アルバートのフィールド内外における歴史的な功績はすべてのアスリートに刺激を与えた。彼の行動は真のスーパースターを体現していた」と称賛した。

 オーナーの声明にもあるように、引退後の殿堂入りはすでに確実。デレク・ジーターが持つ歴代最高得票率(99.74%)を更新する可能性もある。

構成●SLUGGER編集部

 
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