MLB

「何の問題もない」大谷翔平、およそ10キロの“球速ダウン”で不安よぎるも、指揮官はケガを否定「いつもの調子が出なかっただけ」

THE DIGEST編集部

2021.05.20

今日は大谷の持ち味である球威が影を潜めた。現地をざわつかせている“球速低下”について指揮官の見解は?(C)Getty Images

 およそ10キロも"球速低下"したが、故障の心配はないようだ。

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 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間5月19日、本拠地で行なわれたクリーブランド・インディアンス戦に「2番・投手」の"リアル二刀流"で先発出場。5回までで2失点5奪三振も2勝目はならなかったが、打っては第3打席でバント安打を決めるなどして3打数1安打だった。

 この日、大きな注目を集めたのは4シーム(速球)の"球速低下"だ。データ解析ツール『Statcast』によると、平均球速96.6マイル(約155.4キロ)だったところが、29球を投げたこの日は平均91.3マイル(約146.9キロ)。およそ10キロも遅くなったことに、現地では不安の声が高まった。
 
 これにはエンジェルスを率いるジョー・マッドン監督も、心配にかられたという。しかし、試合後の会見では大谷本人から「何も問題がない」と言われたことを明かし、「いつもの調子が出なかっただけ」としたうえで、試合中の雰囲気を次のように語っている。

「抑えているのか?どこかに痛みがあるのか?私たちには何もわからなかったが、ダグアウトに入ってきた彼は自信に満ち溢れていて明るい様子だった。スコアボードに表示される球速以外に問題は何もなかったよ」

 今季4度目の投打同時出場を果たしたものの、勝ち負けつかずに終わった大谷。次回の登板までに課題を修正し、さらなる活躍を見せられるか。開幕から好調を維持する26歳のパフォーマンスに期待だ。

構成●THE DIGEST編集部

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