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ファンから「MVP」コールも――。大谷翔平は連夜のノーヒット。エンジェルスも課題の中継ぎが持たずに敗戦

THE DIGEST編集部

2021.05.22

主砲トラウトを欠いた打線の牽引が求められる大谷だが、疲労からか精彩を欠くシーンが目立っている。(C)Getty Images

 現地時間5月21日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたオークランド・アスレチックス戦に「2番・DH」で先発出場した。

 選手たちの蓄積疲労も考慮して打線を組み替えて臨んだエンジェルスだったが、この日も先手を取られる。3回表に先発のホセ・キンターナがマット・チャップマンにセンター後方へのソロホームランを打たれたのだ。

 先行されたエンジェルスは、すぐさま一発攻勢で反撃する。直後の3回裏に相手先発のジェームズ・キャプレイアンからホセ・イグレシアスがソロホームランを放って同点としたのである。

 勢いに乗りたい大谷だったが、やや変則気味に投げ込んでくるキャプレイアンにタイミングが合わず。初回の第1打席はセンターフライ、3回の第2打席はサードフライに打ち取られて、見せ場を作れない。

 その後、緊迫感のある攻防が続いた試合は6回表にアスレチックスが動かす。1死満塁でエンジェルス2番手のマイク・マイヤーズからショーン・マーフィーがタイムリーツーベースを放って3-1と突き放した。

 2点のビハインドを追ったなかで、6回裏の先頭打者として第3打席に立った大谷は、スタジアムの一部から「MVP!MVP!MVP!」と熱烈な声援を受ける。だが、ここもキャプレイアンのピッチングにタイミングを狂わされ、最後は外角へのカーブを振らされて三振を喫した。
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 活路を見出せないエンジェルスは2死無塁から猛攻を開始する。まず、ジャレッド・ウォルシュがセンター後方へのソロホームランを打って1点差に迫ると、そこからチャンスを拡大し、フアン・ラガーレスの2点タイムリーツーベースで逆転に成功した。

 この日初めてリードを奪ったエンジェルスだったが、課題の継投にまたしても失敗する。直後の7回表、アスレチックスの一気呵成の攻撃を食い止めきれずに3失点。これには米メディア『The Athletic』のブレント・マグワイア記者も「今季のエンジェルスのブルペン陣は列車が大破するようなことを繰り返してる」と嘆いた。

 より一層の期待がかかる大谷は7回裏の2死無塁で4度目の打席に立つも、勝負を避けられるような配球に。最後は四球を選択して出塁するも、後続のアンソニー・レンドーンがセンターフライに打ち取られて得点には繋がらない。

 9回表にラモン・ラウレアーノとジェド・ラウリーのソロホームランで2点を加点されたエンジェルスは、その裏の攻撃もアスレチックスの4番手ルー・トリビーノに危なげなく抑え込まれて4-8で敗戦。今季に幾度となく繰り返している継投の失敗をまたもやってしまった。

構成●THE DIGEST編集部
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