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“投壊”で苦境のエンジェルス、光明は大谷翔平のパワー!? リーグトップの長打数は球団史に残る記録に

THE DIGEST編集部

2021.05.23

とりわけ打撃が絶好調の大谷。不振にあえぐチームで存在感は日々増している。(C)Getty Images

 7年ぶりの地区制覇を目指したロサンゼルス・エンジェルスが苦しんでいる。開幕43試合を終えた段階で、19勝27敗と大きく負け越し。アメリカン・リーグ西地区で首位に立つオークランド・アスレチックスから8.5ゲーム差の最下位に沈んでいるのだ。
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 課題はずばり投手力不足だ。オフにホセ・キンターナやアレックス・カッブ、ライセル・イグレシアス、アーロン・スレッガーズを獲得し、先発と中継ぎの両方をテコ入れしたエンジェルスだったが、防御率は5.28、防御効率は.660といずれもリーグ最下位の数字だ。

 お世辞にも厚みがあるとは言えない打線が奮起して得点を奪っても、投手陣が持ちこたえられずに逆転を許してしまう。そんな光景を今季のエンジェルスは何度も見せ、ファンやメディアの失望を買っている。

 主砲のマイク・トラウトが今月18日に右ふくらはぎを痛め、長期離脱を余儀なくされるなど、エンジェルスはシーズン序盤で早くも苦境に立たされている。そのなかで数少ない光明となっているのが、大谷翔平である。
 
 すでに4度の"リアル二刀流"をこなしている26歳の日本人は、開幕から異彩を放ち続けている。特筆すべきは自慢のパワーを利した長打力だ。14本塁打を含む28本の長打はリーグトップの数字なのである。

 これは"歴史"に残る記録だ。過去に開幕43試合で28本以上の長打をエンジェルス放ったのは、トラウト(30本/2017年)とトロイ・グラウス(29本/2000年)しかいないのだ。いずれも当時のチームにおける主砲である。

 現地時間5月22日に開催されたアスレチックス戦でもツーベースとスリーベースを放った大谷の存在感は、2-6と負けたチームにあって稀有なものであったのは言うまでもない。

 先述のチーム状況をふまえれば、エンジェルスは危機的状況にあると言える。圧倒的な打棒を見せている大谷が、どれだけ活躍を続けられるのかは、今後の巻き返しに向けたカギとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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