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本塁打量産のヒミツは足にあり?大谷翔平の打撃フォームをMLB通算286発スラッガーが分析!「今のオオタニは理想的だ」

THE DIGEST編集部

2021.05.25

試行錯誤の末に新たな打撃フォームを見出した大谷は、記録と記憶の両方に残るパフォーマンスを続けている。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、日々輝きを増している。

 入団4年目を迎えた26歳は、過去2年に渡って苦しんできた怪我も癒え、開幕から異彩を放っている。とりわけ打撃はアメリカン・リーグトップタイの14本塁打だけではなく、打点35、OPS.938のハイアベレージを記録。メジャートップクラスのスラッガーと言っていい。

 大谷の打力の凄まじさを物語るのは、単に記録だけではない。451フィート(約137メートル)もの飛距離を出したホワイトソックス戦での第2号や敵地でのボストン・レッドソックス戦で放った"グリーンモンスター越え"の第11号など、いずれもライバルやファンに強烈なインパクトを残している点も見逃せない。
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 事実、ニューヨーク・メッツの右腕マーカス・ストローマンは、自身のツイッターで「オオタニは神話上の伝説的な何かが人間の形になったものだ。メジャーリーグのあらゆる人が、その才能に畏敬の念を抱いている」と記すなど、現役戦士からの称賛も相次いでいる。

 日進月歩で進化を続ける"怪物"には、レジェンドも熱視線を送る。MLB公式テレビ局『MLB Network』で「今のオオタニはとても理想的な打撃をしている。それを見つけたんだと思う」と説いたのは、2009年にアメリカン・リーグの本塁打王となったカルロス・ペーニャだ。
 
 MLB通算286本塁打を叩き出した名打者は、今季の大谷が見せている「ノーステップ打法」をクローズアップし、「2018年の春季トレーニングでのオオタニを覚えてる? ルーキーだった彼はバッティングで本当に苦しんでいたんだよ」と語り、次のように解説した。

「この年のオオタニは高く足を上げて、タイミングを計っていたんだけど、適応にかなり苦しんだ。そこから彼はアジャストするためにレッグキックをやめたんだ。僕も現役時代に、自分のスイングの形を見失った時には足を素早く落とすようにした。だから、オオタニがレッグキックの動きを取っ払うのがどういう感触なのかは、理解できるよ。彼はかなり力強いから、ボールにバットを当てればいいだけだ」

 実体験をもとに大谷の打撃フォームに切り込んだペーニャは、さらに続けている。

「タイミングの取り方は、打つためには必要不可欠な要素だ。そして、コンタクトする時に力が発揮できる良いポジションを作る必要がある。そして、優れたスイングも必要になる。この3つは良い打撃をするために絶対的なものだ。オオタニはそれが出来ている」

 日夜、世界に注目される大谷の打撃。本塁打王争いを演じる今季のそれには、名手も驚くほどの進化が隠されていた。

構成●THE DIGEST編集部
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