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まさかの遅延で先発登板回避の大谷翔平は“天敵”に完敗で無安打。エンジェルスはまたも中継ぎが打ち込まれ…

THE DIGEST編集部

2021.05.28

苦手としていた相手先発バシットに封じ込まれた大谷は、ノーヒットに終わった。(C)Getty Images

 現地時間5月21日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたオークランド・アスレチックス戦に「2番・DH」で先発出場した。

 当初、先発登板予定だった大谷。だが、試合直前にチームバスが交通渋滞に巻き込まれ、球場への到着が遅延。「ショウヘイと(カート・)スズキはBART(公営高速鉄道)への乗り換えに手こずった」というジョー・マッドン監督によれば、「彼のルーティンがあって、それをやるためには午後4時までには球場入りしていなくてはいけなかった」と準備が間に合わなかったために、登板を翌日に回避となった。

 そんな背番号17は、通算16打数4安打と苦手にしている"天敵"クリス・バシットと対峙。1打席目は見逃し三振。先頭打者となった第2打席は四球を選んで出塁するも、後続のアンソニー・レンドーンが放ったセカンドゴロの間にタッチアウトとなって、得点には繋がらない。

 一方で大谷の"代役"としてマウンドに上がった左腕パトリック・サンドバルも、毎回のようにランナーを出しながらも粘投。投手戦となった試合は、両軍ともに5回まで無得点と緊張感のある攻防戦が続いた。
 
 均衡が破れたのは、ビジターチームがサンドバルから2番手のアーロン・スレッガーズにスイッチした6回裏だ。1死1、2塁のピンチでエンジェルスの遊撃手ジェフ・フレッチャーが、三塁へまさかの悪送球。この間に2塁ランナーが帰還して先制点を奪ったアスレチックスは、さらに1死2、3塁でショーン・マーフィーがセンターへの2点タイムリーを放つなど、4点を加点した。

 もはや"お馴染み"とも言える継投策の失敗で後手に回ったエンジェルスは、打線の奮起に懸けるも、アスレチックスの先発右腕バシットに苦戦。5番のフアン・ラガーレスが初回に放った内野安打の一本しかヒットを打てずに反撃の糸口を見出せなかった。

 最後まで敵エースに手も足も出なかったエンジェルスは、0対5で敗戦。頼みの綱である大谷も3打数ノーヒット(1四球)と見せ場なく試合を終えた。

構成●THE DIGEST編集部
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