専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

「オオタニはすでに他に類を見ない選手」大谷翔平は本当にMVPになれるのか? 米放送局が可能性を独自検証!

THE DIGEST編集部

2021.05.28

二刀流でハイパフォーマンスを披露し続ける大谷は、MVPの筆頭候補とも囁かれているが、その可能性はどこまであるのだろうか。(C)Getty Images

二刀流でハイパフォーマンスを披露し続ける大谷は、MVPの筆頭候補とも囁かれているが、その可能性はどこまであるのだろうか。(C)Getty Images

 連日のように話題を振りまき、一挙手一投足が米球界で注目され続けているのが、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平だ。

 トミー・ジョン手術からの本格復帰となったメジャー4年目の大谷は、開幕からすこぶる好調だ。打ってはアメリカン・リーグ2位となる15本塁打を放ち、ホームラン王争いに参戦(現地時間5月27日時点)。投げても6先発して防御率2.37、実質リーグ2位の奪三振率13.35と、投打で相手を牛耳っている。

 あの“野球の神様”ベーブ・ルースの記録も塗り替えた大谷を、「あれってすべてのメジャーリーガーが夢見る姿だよ」と褒めちぎる元ニューヨーク・ヤンキースの左腕C.C.サバシアは、「オオタニはこの地球上で最高の選手だ」と断言する。メジャーで251勝を挙げた怪腕にここまで言わせるところからも、26歳のサムライ戦士が持つポテンシャルの高さが伺える。

 そうしたなかで、おのずと高まっているのが、MVP獲得の可能性だ。仮に受賞となれば、あの野茂英雄やイチロー、松井秀喜といったレジェンドたちも成し得なかった日本人初の快挙となる。

 大谷はメジャーでMVPになれるのか。このテーマに切り込んだ米放送局『CBS Sports』は「二刀流スターであるオオタニは、今はトップ候補かもしれないが、どこまで食い下がれるかは定かではない」とした上で、「最大の奇跡を起こすには、あらゆる問題を処理する必要がある」と、以下の6つの課題を提示した。
 

■彼は打席でボールを粉砕するパワーを見せ続けなければいけない
■投球回が100イニングを超える必要がある
■倦怠感と間違いなく訪れるであろう怪我に対処する
■MVPの投票資格を持つ有権者がチーム成績を無視すること
■ほかのMVP候補が勢いづかないこと
■野球界の話題であり続けること

 いずれも大谷にとって難題と言えるが、4つ目の「MVPの投票資格を持つ有権者がチーム成績を無視すること」は、とりわけ難しいかもしれない。今季のエンジェルスは、ア・リーグ西地区で22勝28敗と大きく負け越しており、首位アスレチックスとは7ゲーム差とプレーオフ進出の可能性も危ぶまれているのだ。

 しかし、大谷が、現在のメジャーで唯一無二である二刀流として多くの娯楽性を提供しているのは間違いない。そのインパクトはライバルたちも凌ぐほどである。それだけに『CBS Sports』は、記事をこう結んでいる。

「オオタニが二刀流の役割を担って提供している価値は、今後も膨らませ続けるべきものだ。彼はすでに他に類を見ない選手であり、現時点では11月中には前例のないMVP受賞者となる可能性が高い」

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号