大谷翔平(エンジェルス)の活躍が日々大きな話題を集めているが、メジャーリーグには他にもエキサイティングな選手が大勢いる。今回は大谷と本塁打争いを演じているブルージェイズの若きスラッガー、ブラディミール・ゲレーロJr.を紹介しよう。
まだ22歳。年齢通りのあどけない顔つきのゲレーロJr.だが、強烈なアッパースウィングから放つ打球は、MLB公式サイトから「ロケット」と形容される威力を誇る。しかも、力任せに引っ張るだけではなく、フィールド上のあらゆる方向に打球を飛ばす。現地5月26日時点でMLB最多の16本塁打。そのうち半分以上は逆方向へ放ったものだ。
ホームランの固め打ちも得意で、4月27日にはサイ・ヤング賞3度のマックス・シャーザー(ナショナルズ)から、グランドスラムを含む1試合3本塁打7打点。5月21日と24日にも2本ずつ放っている。本塁打だけでなく、打点とOPS(出塁率+長打率)も1位で、打率は3位。メジャー3年目にして、ブルージェイズファンが望んでいた通りの大ブレイクを果たした。
しかし、昨年までは周囲の大きすぎる期待を背負いながら、思うような成績を残せなかった。 同名の父はモントリオール・エクスポズ(現ナショナルズ)やエンジェルスなどで通算449本塁打を放ったスーパースターで、18年には殿堂入りも果たしている。同じ年、当時19歳だったゲレーロJr.本人もマイナーで打率.381、OPS1.073という圧倒的な成績を残して一気に次代のスター候補へ躍り出た。そして翌19年は、主要媒体のプロスペクトランキングでフェルナンド・タティースJr.(パドレス)を抑えて軒並み1位に選ばれた。
だが、「三冠王のミゲル・カブレラ(タイガース)級」とも言われていた打撃は、メジャーでいきなり爆発とはいかなかった。1年目の19年は123試合で打率.272、15本塁打、OPS772。20歳ということを考えれば及第点の数字ではあったが、高すぎる前評判の反動から、一部では「期待外れ」と受け取られた。守備難で三塁から一塁に移った昨季も、「そこそこ」の成績にとどまった。
まだ22歳。年齢通りのあどけない顔つきのゲレーロJr.だが、強烈なアッパースウィングから放つ打球は、MLB公式サイトから「ロケット」と形容される威力を誇る。しかも、力任せに引っ張るだけではなく、フィールド上のあらゆる方向に打球を飛ばす。現地5月26日時点でMLB最多の16本塁打。そのうち半分以上は逆方向へ放ったものだ。
ホームランの固め打ちも得意で、4月27日にはサイ・ヤング賞3度のマックス・シャーザー(ナショナルズ)から、グランドスラムを含む1試合3本塁打7打点。5月21日と24日にも2本ずつ放っている。本塁打だけでなく、打点とOPS(出塁率+長打率)も1位で、打率は3位。メジャー3年目にして、ブルージェイズファンが望んでいた通りの大ブレイクを果たした。
しかし、昨年までは周囲の大きすぎる期待を背負いながら、思うような成績を残せなかった。 同名の父はモントリオール・エクスポズ(現ナショナルズ)やエンジェルスなどで通算449本塁打を放ったスーパースターで、18年には殿堂入りも果たしている。同じ年、当時19歳だったゲレーロJr.本人もマイナーで打率.381、OPS1.073という圧倒的な成績を残して一気に次代のスター候補へ躍り出た。そして翌19年は、主要媒体のプロスペクトランキングでフェルナンド・タティースJr.(パドレス)を抑えて軒並み1位に選ばれた。
だが、「三冠王のミゲル・カブレラ(タイガース)級」とも言われていた打撃は、メジャーでいきなり爆発とはいかなかった。1年目の19年は123試合で打率.272、15本塁打、OPS772。20歳ということを考えれば及第点の数字ではあったが、高すぎる前評判の反動から、一部では「期待外れ」と受け取られた。守備難で三塁から一塁に移った昨季も、「そこそこ」の成績にとどまった。