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指名打者がない敵地で出番は? 大谷翔平を「外野手でも一流になれる」と確信した指揮官の起用法は――

THE DIGEST編集部

2021.05.31

守備でも一定以上の評価を得ている大谷だが、ジャイアンツ戦ではどうなるか。(C)Getty Images

守備でも一定以上の評価を得ている大谷だが、ジャイアンツ戦ではどうなるか。(C)Getty Images

 疲れ知らずの活躍を続けてきたサムライ戦士は、思わぬ形でスタメンから外されるかもしれない。

 現地時間5月31日と6月1日に、ロサンゼルス・エンジェルスは、敵地でサンフランシスコ・ジャイアンツとのインターリーグに臨む。この試合は指名打者制がないナショナル・リーグ主催となるため、主に「2番・DH」で出場を続けてきた大谷翔平の起用法が注目を集めている。

 今季の大谷は先発投手やDH以外でも出場機会を得ている。4月24日のヒューストン・アストロズ戦は、2-13と大敗ムードだった8回に指名打者からレフトへ回り、北海道日本ハムファイターズ時代以来、2478日ぶりの外野守備を無難にこなした。

 他にも、代打からライトに入ったのが1試合、先発登板日に指名打者を解除する“リアル二刀流”で打線に入り、降板後にライトで抜擢された場面も2度あった。
 
 いまだ主砲のマイク・トラウトを故障で欠くエンジェルスにあって、大谷の打棒は数少ないストロングポイントだ。それだけに地元放送局『Bally Sports West』で解説を務めるOBのマーク・グビサも、「彼は欠かせない」と説いている。

「これはあくまで私の考えだが、試合終盤にオオタニを代打で出場させ、そこから外野守備につかせる。おそらくだが、1試合に2打席くらい与えることになるのではないだろうか」

 大谷の外野守備について、「私は打球を追い掛ける姿を見て、『こいつは外野手でも一流になれる』と確信した。完璧な能力を持っていた」と語っていたエンジェルスのジョー・マッドンはジャイアンツ戦でのプランを明かしてはいない。だが、地元紙『LA Times』は、「マッドンはジャイアンツとの2試合でおそらくオオタニを先発させる気はない」と2連戦はいずれもベンチスタートと予想している。

 今季のナ・リーグ西地区で優勝争いを演じているジャイアンツとの試合では、大谷の力が必要となるのは想像に難くない。はたして、サムライスラッガーにはいかなる形でチャンスが巡ってくるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る

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