“メジャー最強投手”ジェイコブ・デグロム（メッツ）が、またも圧倒的な投球を披露した。

　現地時間５月31日、デグロムは敵地で行なわれたダイヤモンドバックス戦に先発。101.4マイル（約163キロ）以上を５回も記録した剛速球に加え、カーブやスライダーを交えてダイヤモンドバックス打線を抑え込み、４回までパーフェクトピッチングを披露した。最終的には６回をわずか２安打、無四球８奪三振に封じて４勝目を手にし、これで防御率はメジャー全体でも断トツトップの0.71となった。
  　この圧倒的なピッチングに対し、MLB公式ツイッターはデグロムがすべてインローへのスライダーで３球三振に仕留める動画とともに、「Unfair.」（アンフェアだ）とツイート。“被害”に遭ったダイヤモンドバックスの球団公式ツイッターも、「Agreed. 」（まったくだ）と即座に同調した。

　しかもデグロムは投球だけでなく、打撃でも存在感を発揮。２点リードの４回２死一、二塁の好機でライト前へ痛烈なタイムリーを放ち、自らを援護して見せたのだ。デグロムはこれまでの８先発中７試合で安打を放っており、打率.450、OPS.950と打者顔負けの成績。この活躍から、ファンからは有力候補とされているサイ・ヤング賞だけでなく、MVP受賞を推す声も出ている。

構成●SLUGGER編集部