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MLB

「一世代に一人の才能だよ」大谷翔平への四球に飛んだブーイング、地元ファンの反応に敵軍主砲が理解「僕も見たかった!」

THE DIGEST編集部

2021.06.02

ナ・リーグ主催試合だったため先発から外れた大谷(右)に対し、球界屈指の実力者であるロンゴリア(左)も賛辞を送る。(C)Getty Images

ナ・リーグ主催試合だったため先発から外れた大谷(右)に対し、球界屈指の実力者であるロンゴリア(左)も賛辞を送る。(C)Getty Images

 日増しに高まる注目度の表われかもしれない。

 現地時間5月31日、敵地でサンフランシスコ・ジャイアンツとのインターリーグに臨んだロサンゼルス・エンジェルスは、DH制のないナショナル・リーグ主催試合であったため、大谷翔平をベントに据えてのプレーボールとなった。
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 26歳のサムライ戦士に出番が巡ってきたのは、5点ビハインドの9回2死の場面。9番・投手のところでついに代打で起用された。

 ジャイアンツ・ファンからも大きな歓声で迎えられた大谷に対し、敵右腕のニック・トロピアーノは3球連続でストライクゾーンを大きく外れるボールを投じる。そして、カウント1-3としてから再び外角へ外してフォアボールを与えた。

 スタンドから思わぬ声が上がったのはこの時だ。大谷との勝負を明らかに避けたバッテリーに対し、スタンド全体から大きなブーイングがこだましたのである。

 得点差のある状況で、確実にアウトカウントを稼ぐために強打者との勝負を避けるのは、常とう手段とも言えるが……。この地元ファンの反応にジャイアンツの主砲も理解を示した。4回に逆転の2ランホームランを放っていたエバン・ロンゴリアだ。次のように語っている。
 
「ファンのみんなは、オオタニへのフォアボールにちょっと怒っているような感じだったね。トロピアーノは彼を出そうなんて思っていなかっただろうけど、オオタニのような選手がプレーするところはやはり見たかったと思う。僕も見たかったさ(笑)。だって、一世代に一人出てくるかどうかという才能の持ち主だよ?」

 さらに「何でもできる能力を持っている」と大谷を褒めちぎる35歳のベテランスラッガー。「オオタニはやろうと思えば外野や一塁も守れるだろう」と太鼓判を押したうえで、控えに回しているエンジェルス首脳陣の判断に意見した。

「正直に言えば、打線にいなくて良かったと思う。助かったよ。オオタニはリーグ2位のホームランを打っている男だし、打線にいなければ投手も少し気が楽になるだろうからね」

 敵地のファンからも歓声を送られるほど、その熱狂度を日々増している。そのなかで大谷はどこまで違いを見せつけられるか。まだまだ注目は高まりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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