MLB

「トラウト、タティース、そしてオオタニ」――大谷翔平のパワー&スピードはメジャー史上有数レベルに!?

SLUGGER編集部

2021.06.07

二刀流で、かつパワーもメジャートップクラスというだけでも驚きなのに、この上足でもMLB屈指となれば、大谷はまさにスーパーマンだというしかない。(C)Getty Images

 現地時間6月6日に行なわれたマリナーズ戦で、大谷翔平(エンジェルス)は、今季8個目の盗塁を決め、メジャー1年目に続き2回目の「8登板&8盗塁」を達成した。これはメジャーでも120年ぶりの快挙だ。

 いまやパワーだけでなくスピードでもメジャートップクラスの数字を残している大谷には、現地でも熱視線が注がれている。

 MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によれば、6日現在でスタットキャスト指標のハードヒット率(全打球のうち、打球初速が約152.8キロ以上の打球のこと。この速度で放たれた打球は長打になりやすい)と、スプリントスピード(ベースランニングにおいて、1秒間にどれだけの距離を移動したかを示す)の両方で、メジャー上位10%に入っているのは「たった5人しかいない」という。それがマイク・トラウト(エンジェルス)、フェルナンド・タティースJr.(パドレス)、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、タイラー・オニール(カーディナルス)、そして大谷なのだ。
 
 大谷の同僚であるトラウトはメジャーを代表する走攻守三拍子そろったオールラウンド・プレーヤーで、MVPを3度受賞。大谷と同じ2018年にナ・リーグ新人王に輝いたアクーニャJr.は、19年にあわや史上5人目の「40本塁打40盗塁」を達成する寸前までいった(41本塁打37盗塁)。

 昨オフに史上最長の14年3億4000万ドルの超大型契約を得たタティースJr.も、メジャー最初の162試合で通算40本塁打、30盗塁以上を達成した史上初の選手である。いわば彼らはメジャー史上有数のパワー&スピードを両立する選手たちであり、大谷はそれに匹敵する数字を叩き出しているということになる。

"二刀流"というだけでも稀有な存在であり、事あるごとに「100年ぶりの~」といった定型句が付属する大谷。だが、投打に加えてベースランニングも一流だったとなると、それこそメジャーの歴史でも空前絶後の存在だ。

 大谷レベルの選手がこの先出現するとしたら、それこそクリプトン星からやってきた宇宙人に野球をやらせるしかないのではないだろうか? 

構成●SLUGGE編集部

【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る