現地時間６月５日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で開催されたシアトル・マリナーズ戦に「２番・DH」で先発出場。８試合ぶりとなる第16号ホームランを含む５打数２安打２打点と活躍した。
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　マリナーズの先発マウンドに上がった菊池雄星との花巻東対決にも注目が集まった一戦。その初回に大谷はいきなり見せた。

　１死無塁の場面、大谷は菊池が投じたインコースへの94マイル（約151キロ）のカットボールをジャストミート。センター方向へライナーでグングンと伸びていった打球は、あっという間にバックスクリーンに着弾した。

　前日に“リアル二刀流”で今季２勝目を挙げ、勢いに乗って臨んだ試合の第１打席で、大谷は、球速度112マイル（約181キロ）、飛距離436フィート（約133メートル）という圧巻の一発を放ったのである。その凄まじい打棒には、指揮官も脱帽する。
　試合後の会見でジョー・マッドンは、「とても良かった。今日もショウヘイはストロングで良い状態に見えた」と疲れ知らずのスラッガーを褒めちぎっている。

「ショウヘイは本当に野球をするのが大好きな選手なんだ。体調させ良ければ、休みなんていらないといった感じで我々も楽しい」

　また、菊池と大谷の対戦について問われた66歳の名将は、「本人に聞いてみたらいいよ。でも、ショウヘイは自分の感情を隠すのが非常に上手いからなんて答えるかはわからない」としたうえで、「質問してみても、きっとキクチに敬意を払って『素晴らしい投手の速球を打つことができた』とだけ言うに違いないと思う」と大谷の謙虚さを強調した。

　２夜連続で出色のパフォーマンスを披露し、百戦錬磨の名将も唸らせた大谷の勢いは、いまだ止まりそうにない。

構成●THE DIGEST編集部

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