横浜DeNAベイスターズの内野手としてチーム一筋で16年間プレーし、今年の3月に引退を表明した石川雄洋氏が、6月5日の試合後(対ロッテ・横浜スタジアム)に引退セレモニーを行なった。
「横浜高校、ベイスターズで19年間、野球人として人間として、すごく成長させていただいたこの街が本当に大好き。そして何よりも、この大好きな横浜スタジアムで、素晴らしい仲間やファンの皆様と戦えた16年を誇りに思います」と現役生活を振り返った石川は、「なかなか勝てず、辛い記憶の方が強く残っている。何度も壁にぶち当たり、心が折れそうになった時もありましたが、応援のおかげでやり切ることができました」と、低迷期を支えた熱心なファンに向けて、感謝の言葉を口にした。
横浜高校を経て2004年のドラフト6位でベイスターズに入団した石川は、プロ入り3年目の2008年にレギュラーを奪取。俊足を生かした果敢なプレーでショートやセカンドの主力選手として活躍し、低迷するチームの光となった。チームの経営権譲渡の影響により、横浜DeNAベイスターズとして生まれ変わった2012年には、初代主将にも就任した。
「本当に勝てない時期も長かったですし、ファンの方には申し訳なく思っている」としつつも、「クライマックスシリーズや日本シリーズに進出することができたのは、弱い時に声援を送ってくれた人がいるからこそ。ファンと共に成長できたことに感謝したい。横浜で優勝したかったですが、素晴らしいメンバーたちが、その想いを叶えてくれると信じている」と、後輩たちに託した夢の実現に期待を寄せた。
6日からは日本社会人Xリーグのノジマ相模原に加入。富士通フロンティアーズとの合同練習で、アメリカンフットボール選手としての“第二の人生”をスタートさせた。
前例のない挑戦について、「プロの世界で野球をやらせてもらえた経験を、次の世界で生かすも、殺すも自分次第。石川雄洋らしく、一生懸命楽しく生きていきたい。少しでもいいので興味を持って応援してください」と抱負を語った石川は、「本日来ていただいた方、来られなかったファンの方、たくさんの暖かい声援を送っていただいた。言葉では伝えきれないくらいの想いがある。本日はありがとうございました」と、最後も感謝の想いで、新たな門出での飛躍を誓った。
石川は今後、休日に行なわれるチーム練習をこなしながら、秋のリーグ戦でのメンバー入り(65人まで登録可)と、公式戦デビューを目指すという。「早く上手くなれるように過ごしていきたい」と語った石川は、走力が求められるワイドレシーバー(WR)としての起用されることになるようだ。プロ野球では通算118盗塁を記録したスピードスターが見せる、異例の挑戦。再び輝きを放つその日が来ることを、今は心待ちにしたい。
取材・文●白鳥純一
「横浜高校、ベイスターズで19年間、野球人として人間として、すごく成長させていただいたこの街が本当に大好き。そして何よりも、この大好きな横浜スタジアムで、素晴らしい仲間やファンの皆様と戦えた16年を誇りに思います」と現役生活を振り返った石川は、「なかなか勝てず、辛い記憶の方が強く残っている。何度も壁にぶち当たり、心が折れそうになった時もありましたが、応援のおかげでやり切ることができました」と、低迷期を支えた熱心なファンに向けて、感謝の言葉を口にした。
横浜高校を経て2004年のドラフト6位でベイスターズに入団した石川は、プロ入り3年目の2008年にレギュラーを奪取。俊足を生かした果敢なプレーでショートやセカンドの主力選手として活躍し、低迷するチームの光となった。チームの経営権譲渡の影響により、横浜DeNAベイスターズとして生まれ変わった2012年には、初代主将にも就任した。
「本当に勝てない時期も長かったですし、ファンの方には申し訳なく思っている」としつつも、「クライマックスシリーズや日本シリーズに進出することができたのは、弱い時に声援を送ってくれた人がいるからこそ。ファンと共に成長できたことに感謝したい。横浜で優勝したかったですが、素晴らしいメンバーたちが、その想いを叶えてくれると信じている」と、後輩たちに託した夢の実現に期待を寄せた。
6日からは日本社会人Xリーグのノジマ相模原に加入。富士通フロンティアーズとの合同練習で、アメリカンフットボール選手としての“第二の人生”をスタートさせた。
前例のない挑戦について、「プロの世界で野球をやらせてもらえた経験を、次の世界で生かすも、殺すも自分次第。石川雄洋らしく、一生懸命楽しく生きていきたい。少しでもいいので興味を持って応援してください」と抱負を語った石川は、「本日来ていただいた方、来られなかったファンの方、たくさんの暖かい声援を送っていただいた。言葉では伝えきれないくらいの想いがある。本日はありがとうございました」と、最後も感謝の想いで、新たな門出での飛躍を誓った。
石川は今後、休日に行なわれるチーム練習をこなしながら、秋のリーグ戦でのメンバー入り(65人まで登録可)と、公式戦デビューを目指すという。「早く上手くなれるように過ごしていきたい」と語った石川は、走力が求められるワイドレシーバー(WR)としての起用されることになるようだ。プロ野球では通算118盗塁を記録したスピードスターが見せる、異例の挑戦。再び輝きを放つその日が来ることを、今は心待ちにしたい。
取材・文●白鳥純一