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「最もエキサイティングな選手、最も印象的な選手だ」大谷翔平、二刀流の活躍に敵軍放送局も惚れ惚れ

THE DIGEST編集部

2021.06.09

二刀流で大活躍を続ける大谷。そのプレーは相手チームをも虜にしているようだ。(C)Getty Images

二刀流で大活躍を続ける大谷。そのプレーは相手チームをも虜にしているようだ。(C)Getty Images

 敵味方関係なく、リスペクトを払わずにはいられないような選手は存在する。そして、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)もまた、その一人であることは間違いない。

 現地時間6月7日に本拠地で行なわれたカンザスシティ・ロイヤルズとの3連戦初戦、大谷は「2番・DH」で先発出場すると、ノーヒットに終わったものの3つの四球を選び、初回に先制のホームイン、2回には今季9個目の盗塁をマークする活躍でチームの勝利に貢献した。

 もっとも、勝負を避けられたような打席が続き、試合を通しての大谷の“印象度”はやや薄かった。しかし、その関心度の高さは、相手放送局の取り上げた方を見ると、やはり格別だったことがうかがえた。

 2回の第2打席、大谷がカウント3-1からボールを見極めて一塁へ向かおうとすると、ロイヤルズのTV放送局は今季の二刀流ハイライトを流し始めた。すると、ロイヤルズ戦放送歴23年を誇るベテランアナウンサーのライアン・ラフィーバーはこう語り始めたのだった。
 
「オオタニがMVPになるかどうかは分からない。しかし私は、彼のことを『MEP』つまりMost Exiciting Player(最もエキサイティングな選手)か、『MIP』Most Impressive Player(最も印象的な選手)と呼ぼうと思っているよ」

 わざわざ相手選手の活躍映像を制作して放送している事実も凄いことだが、その中で「最もエキサイティングな選手、最も印象的な選手」とコメントされることは驚く他ない。ちなみに、ライアン氏の父親は1962年にロサンゼルス・ドジャースで新人王を獲得した元内野手のジム・ラフィーバー。73年からはロッテで4年間プレーし、翌74年の日本一に貢献してワールドシリーズと日本シリーズを制した最初の選手となっている。

 そして、ライアン氏のコメントを聞いたロイヤルズのアナリスト、レックス・ハドラーも「私も同意見だ。投げては100マイル(約161キロ)、打っては打球速度110マイル(約177キロ)の選手なんて信じられるかい? 僕らの意見に反対の人がいるとは思えないよ」として、大谷に惚れ惚れした様子だった。

 残念(?)なことに、ロイヤルズとエンジェルの今季対戦試合は残り2戦しか組まれていないため、両氏が大谷のプレーを直で見る機会はあとわずか。その中で大谷は改めて『MEP』『MIP』たる輝きを見せられるのか期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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