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「素晴らしい光景だった」ダルビッシュ有が古巣主砲に送った“粋なサプライズ”にカブス地元メディアも反応!

THE DIGEST編集部

2021.06.10

カブス時代の盟友リゾー(右)にダルビッシュ(左)が用意したサプライズが小さくない反響を呼んでいる。(C)Getty Images

 現地時間6月9日、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は、本拠地で行なわれたシカゴ・カブス戦に先発。7回を投げて被安打3、2失点、2四球、8奪三振の力投を見せたものの、今季2敗目を喫した。

 昨季まで3年間所属した古巣との対戦で、ダルビッシュは3回まで5奪三振のパーフェクト投球。4回にジョク・ピーダーソンに同点弾を打たれてからは、毎回、先頭打者を出塁させながらも、2つの併殺を記録するなど大崩れはせず。内容だけみれば、HQS(7回以上&自責2以下)をクリアする安定感抜群のピッチングだった。

 惜しくも勝ち星は付かなかったが、カブスとの対戦は本人にとってもエモーショナルなものだったようだ。それが最も印象付けられたのが、3回裏、ダルビッシュが先頭打者として打席に向かった時だった。突如として、ペトコ・パークにカブスの主砲アンソニー・リゾーが使用している登場曲「Intoxicated(Martin Solveig & GTA)」が流れたのだ。

 これは他でもないダルビッシュが、かつてのチームメイトに向けた粋な計らいだった。思わず驚きの表情を浮かべるリゾーに、34歳のベテラン右腕はにやけながら目線を送った。
 
 米放送局『ESPN』によれば、ダルビッシュはリゾーの登場曲を使用した意図を次のように明かしている。

「シカゴで上手くいっていなかった時にリゾーは色々とサポートとしてくれた。だから、ある意味で彼に感謝の想いを込めて使わせてもらった。もちろん、彼とは今も良好な関係にあるよ」

 また、かつてのエースが見せた振る舞いに、シカゴの地元放送局『NBC Chicago』は「とても楽しめる瞬間と誰もが感じていたはずだ。両者が笑い合っていたことはその証だ」と記し、「素晴らしい光景だった」と称えた。

 結果として白星は手に出来なかったダルビッシュだが、久々の仲間たちとの再会は、「みんなに支えてもらったので今も感謝している」と語る彼にとって価値あるものになったようだ。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】古巣カブスから圧巻の奪三振ショー! ダルビッシュの快投シーンはこちら
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