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MLB

「オオタニは若くて強いが…」制球力を増した大谷翔平の“蓄積疲労”を米メディアが懸念「追い込む理由がない」

THE DIGEST編集部

2021.06.11

初の無四球試合を達成した大谷の制球力に米メディアも注目を寄せている。(C)Getty Images

初の無四球試合を達成した大谷の制球力に米メディアも注目を寄せている。(C)Getty Images

 投球を重ねるにつれてサムライの制球力もレベルアップしているようだ。

 二刀流に挑戦しながら今季8試合(投打同時出場5試合)に先発しているロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平。ここまで2勝1敗、防御率2.76、60奪三振と好成績を残しており、現地時間6月9日には、米スポーツ専門局『CBS Sports』が「MLBのトレンド」として大谷に注目している。

 現地時間4日のシアトル・マリナーズ戦に「2番・投手」で先発した大谷は、今季最多タイの10奪三振に加えて、自身メジャー初の無四球という快投を披露。同記事はこの日の内容を「彼のMLBキャリアの中でも最高だった」と評価し、好調の要因として“制球力の向上”を挙げた。

 今季の大谷は速球のストライクゾーンに入る割合が最も向上しているという。今年初めはその確率が40%以下に落ち込んでいたものの、直近の4試合では60%台に上昇。「速球が(ストライク)ゾーンに入っていれば、打者は球速を意識しなければならず、結果としてスライダーやスプリットがより効果的になる」との見解を示している。
 
 ただ、一部からは疲労の蓄積が心配されている。開幕からの60試合のうち、打者として出場しなかったのはわずか5試合。同メディアも最大の懸念として「疲労」を挙げ、ア・リーグ東地区4位に沈むチームの現状を考慮したうえで次のように締めくくられている。

「オオタニは若くてパワーもあるが、エンジェルスがポストシーズン進出の可能性から遠ざかり続けるのであれば、どこかの時点で彼を少し抑えなければならないだろう。失われた年に彼を追い込む理由はない」

 次回登板は11日の敵地アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦を予定している大谷。はたしてここではどんなパフォーマンスを見せるのか。好調を維持する26歳に注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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