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MLB

「オオタニは歩かせるしかない…」“元アストロズ”の敵将も大谷翔平が魅せた「強烈な6イニング」に脱帽

THE DIGEST編集部

2021.06.18

MLB屈指の頭脳派として知られるヒンチ(右)は、大谷(左)の存在感に脱帽した。(C)Getty Images

MLB屈指の頭脳派として知られるヒンチ(右)は、大谷(左)の存在感に脱帽した。(C)Getty Images

 現地時間6月17日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地でのデトロイト・タイガース戦で、今季7度目の“リアル二刀流”で先発登板。6回78球を投げ、5奪三振、1失点と粘りの投球を披露し、3勝目をマークした。
【動画】ピッチングニンジャも「アンフェアだ」と嘆いた大谷翔平の奪三振シーンはこちら

 立ち上がりこそやや制球を乱して、苦しい展開が続いたが、タイガース打線の要所を抑えた。チームが2点をリードして勝利投手の権利を得ていた6回には、1死無塁から2番のジョナサン・スコープにソロホームランを打たれたものの、3番のジェイマー・キャンデラリオをピッチャーゴロに打ち取る。

 さらに4番で、2012年の三冠王でもあるミゲル・カブレラには、カウント2-2から外角低めへの81マイル(約130キロ)の切れ味鋭いスライダーで空振り三振に切って取った。この時、2つめの三振を喫した37歳のベテランスラッガーは、Fワードを用いて「クソッ」と嘆いた。

 味方打線の援護も得て3勝目をマークした大谷のピッチングには、現地記者たちからも賛辞が相次いだ。米メディア『The Athletic』のブレント・マグワイア記者は、自身のツイッターで次のように綴った。
 
「強烈な6イニングだった。今日、オオタニが投じた最後の速球は98.5マイル(約158.5キロ)で相手にとってはかなりハードな一球だ。彼は明らかにうまく持ち堪えていた」

 また、米紙『Washington Post』などで執筆するグレッグ・ビチャム記者は、「3勝目を挙げたオオタニはかなり鋭く見えた」とつぶやき、この試合でMLBデビューを飾ったタイガースの右腕マット・マニングの投球内容を問われた敵将AJ・ヒンチのコメントを伝えている。

「今日のマニングはオオタニを歩かせてしまったね。だが、正直なところを言えば、彼は歩かせるしかないと思う」

 打撃では2つの四球を選んで出塁したものの、勝負を避けられてノーヒットに終わった。それでも、2017年にヒューストン・アストロズを世界一(サイン盗み事件はあったが……)に導いた智将を脱帽させたパフォーマンスからは、DHでの先発が予想される明日以降も目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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