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「最盛期が無駄に浪費される」大谷翔平の“孤軍奮闘“を憂うMLB専門メディアがエンジェルスに提言!「エリート先発投手が最低ひとりは必要」

THE DIGEST編集部

2021.06.22

6本塁打+1勝という成績で週刊MVPを受賞した大谷。チームの成績が上向いてくれば、さらなる名声を手にすることだろう。(C)Getty Images

 大谷翔平の勢いが止まらない。6月20日(現地時間)に行なわれたデトロイト・タイガース戦に「2番・DH」で出場したロサンゼルス・エンジェルスの背番号17は、5回の第3打席で低めのスライダーをしっかり捉えてスタンドに運び、3戦連続となる通算23号2ランでランキングでもトップに並んだ。

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 エンジェルスのジョー・マッドン監督は「見ていて本当に楽しい。ショウヘイは自信を持ってプレーしている。彼は才能に溢れ、投球でも、打撃でも、走塁でも、全てに自信を持っている」と、日々、驚きを提供していく26歳の日本人を大絶賛。現地の放送局『Fox Sports West』も、「もはや信じられない。今の大谷は止められない」と報じている。

 7月13日にコロラド・ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドで開催されるオールスターゲームのファン投票の中間発表では、DH部門で2位以下を大きく引き離す圧倒的得票数を誇って1位に君臨し、またその前夜に行なわれるホームラン・ダービーへの出場を表明したことでも、大きな話題となり、また期待を集めている。
 
 もはや、MLBでも屈指のスター選手となり、その一挙手一投足が人々の注目を集める大谷だが、それゆえに彼がオールスターゲームやHRダービーだけでなく、ポストシーズンのビッグマッチでプレーするべきだと、MLB専門メディア『CALL TO THE PEN』は主張する。

「2ウェイ(二刀流)のスーパースターは何でもでき、HRダービーで勝つことは何ら不思議ではない。そうなれば非常にエキサイティングなことだが、MLBが本当に必要としているのは、彼がエンジェルスとともにポストシーズンに到達することだ。さもなければ、MLBの最も人々の興味をそそるスター選手が、最も重要な試合が行なわれる時に、自宅のソファに座っていることとなる」

 こう綴った同メディアは、2014年にアメリカン・リーグのディビジョンシリーズでカンザスシティ・ロイヤルズに敗れて以降、ポストシーズンで一度もプレーしていないエンジェルスについて、選手補強などに費やされている金額などを考えれば、「許しがたい」結果であると厳しく評した。そして今季も、エンジェルスはア・リーグ西地区で72試合を終えた段階で5チーム中の4位。ワイルドカード争いは12チーム中の6位と、可能性があるとはいえ、厳しい位置にいることは間違いない。
 
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総失点数13位というエンジェルスがワールドシリーズを戦うためには…