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MLB

“最強超え”のダルビッシュ有。デグロムやシャーザーも及ばない2年間の快投を示すMLB記録とは?

THE DIGEST編集部

2021.06.29

またも好投したダルビッシュ(右)。白星こそつかなかったが、デグロム(左上)やシャーザー(左下)ら大投手を上回る“快記録”を一つ更新した。(C)Getty Images

またも好投したダルビッシュ(右)。白星こそつかなかったが、デグロム(左上)やシャーザー(左下)ら大投手を上回る“快記録”を一つ更新した。(C)Getty Images

 現地時間6月27日、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は、本拠地で行なわれたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発。6回を投げて6安打1失点、1四球7奪三振の好投を見せた。

 降板時点ではチームも2対1と勝っており、今季8勝目、黒田博樹と並ぶメジャー通算79勝目の権利を手にしていたが、後続のリリーフが打たれたことで白星を逃した。もっとも、チームは逆転勝ちするなど、ダルビッシュ登板試合は今季13勝3敗とあって、エースと言える成績を残しているのは間違いない。そして、34歳のベテラン右腕のここ数年の充実ぶりを示す“ある”記録も、実はこの試合で更新されている。

 シカゴ・カブス時代の2019年途中から、ダルビッシュは一気に覚醒の時を迎えた。7月以降は124三振を奪いながら、わずか4四球。K/BB17.71という驚異的な数字を残すと、昨年は日本人投手初となる最多勝に輝き、サイ・ヤング賞投票では2度目の2位。そして新天地でも、ここまで7勝2敗、防御率2.44、WHIP(1イニング当たりに許した走者数)0.94と好投を続けている。
 
 そんな日本人最強投手は、ここ2年間で28先発しているのだが、1失点以下に抑えた試合がこの日を含めて計18登板。実はこの数字が、2020~21年にかけてメジャー最多を数えているのだ。2位以下は以下の投手が並ぶ。

ジェイコブ・デグロム(ニューヨーク・メッツ/16試合)
コービン・バーンズ(ミルウォーキー・ブルワーズ/15試合)
タイワン・ウォーカー(ニューヨーク・メッツ/14試合)
ケビン・ゴーズマン(サンフランシスコ・ジャイアンツ/14試合)
マックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ/14試合)。

 開幕から12試合連続1自責点以下のメジャー記録を打ち立てた「最強」デグロムや、売り出し中の本格派バーンズ、サイ・ヤング賞3回のシャーザーを抑えてダルビッシュが堂々のトップだ。これはもちろん、投球内容が素晴らしいのと同時に、それだけ離脱回数がなかったことも示している。

 この記録を一つずつ積み重ねていけば、おそらく白星もついてくるはずだ。そしてその先には、チームの勝利や個人タイトルの可能性も見えてくるだろう。改めてダルビッシュの今後の快投に期待したいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ダルビッシュが6回1失点7Kの快投! 今後の活躍にも期待したい
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