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MLB

「最高の打者であり、堅実な投手」大谷翔平の“二刀流”への疑念に米メディアが見解「日本での“数字”を考えれば…」

THE DIGEST編集部

2021.07.02

大谷の驚異的な活躍に本場アメリカのファンも唸っている。(C)Getty Images

大谷の驚異的な活躍に本場アメリカのファンも唸っている。(C)Getty Images

 大谷は二刀流を継続すべきなのか。その問いに米メディアがひとつの回答を出した。

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 日々、打撃でサプライズを提供しながら、さらに投手としてもMLBトップクラスの球速と鋭い変化球で打者を翻弄するなど、多才さを見せる大谷について、大手紙『ニューヨーク・タイムズ』は、「先発投手でありながら、日々の役割もこなしていることは注目に値する。ただ投打の仕事を果たすだけでなく、いずれも内容が優れている」と綴り、「最高の打者であり、堅実な投手」と称賛した。
 
 しかし、大谷を「ベーブ・ルースの再来」たらしめる最大要因である「2ウェイ(二刀流)」については、2018年のメジャー挑戦以来、常に人々の疑念がついて回り、彼がトミー・ジョン手術によって長くマウンドから遠ざかった際、同メディアによれば「オオタニの歴史を覆す可能性を信じなかった伝統主義者たちは、投手か打者のどちらかに絞ることを奨励し、それに固執し続けた」という。

 それは、投打で結果を残している今季も変わりなく、かつての名投手ジョン・スモルツは『ESPN』に対して、「大谷は特別な選手であり、誰もが応援している」としながらも、「現実問題、いつまでのこの2つの偉大な才能がもつのか?」と疑問を呈し、「もし投手だけに専念すれば、ジェイコブ・デグロム(ニューヨーク・メッツ)の足跡を辿れるだろう」と語っている。

 実際、ほぼ毎試合でフィールドに立ち続ける大谷には、時に明らかな疲れを感じられる時もある。しかし、大谷とエンジェルスはアメリカでの4年目を「パーフェクトな2ウェイのスーパースターなるシーズン」(同メディア)と決めている。

 現在、「未知の領域に急速に近づいている」大谷は、「MLBでのキャリアにおいて、最大となる運動量にどのように対処するのか」が注目されているが、これに対して同メディアは、日本ハムファイターズ時代の実績から可能だと見ている。2013年からの5シーズンにおいて、大谷は3シーズンで20試合以上の先発登板を果たし、15年には160回を超える投球回を記録。これに対し、今季は年間125回のペースで登板しており、まだ増加の余地すらあるということだ。
 

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