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「67マイルのカーブで打ち取った!」大谷翔平、7回2失点で4勝目の権利!5回には109キロのカーブを駆使した驚異の緩急を見せる

SLUGGER編集部

2021.07.07

前半戦最後の登板では無四球、109キロのカーブと新境地を開拓した大谷。(C)Getty Images

 現地時間7月6日、本拠地で行なわれたボストン・レッドソックス戦に、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が「2番・投手」で先発出場。投手としては7回2失点、打者としても第1打席で同点タイムリーを放った。

 初回の投球で大谷は、先頭のエンリケ・ヘルナンデスにまず二塁打を許す。次打者のゴロの間に三塁に進んだ彼が、3番のJD・マルティネスの犠牲フライでレッドソックスがまず先制した。だがその裏、エンジェルスも先頭のデビッド・フレッチャーがまず二塁打で出塁。続く大谷もライトへ強烈なタイムリー二塁打を放ってあっという間に追いついた。さらに、大谷と久々にバッテリーを組むマックス・スタッシが勝ち越し2ランで突き放す。

 大谷も味方の援護に応え、2回と3回は3者凡退。2回にはクリスチャン・アローヨはバットをへし折って外野フライに打ち取り、折れたバットを丁寧に渡す気遣いも見せた。4回には2死二塁のピンチを背負うも、5番のラファエル・デバースを98.5マイル(約158.5キロ)の4シームで二塁ゴロに打ち取って切り抜けた。5回には67.8マイル(約109.1キロ)のカーブと97.5マイル(約156.8キロ)の4シームを組み合わせる緩急も見せた。
 
 6回には先頭のコナー・ウォンにツーベースを打たれ、またもマルティネスのタイムリーで2点目を失う。さらに2死一塁の場面で4番ザンダー・ボガーツにあわや逆転弾という大飛球を打たれたものの、ここはセンターのホアン・ラガレスの超ファインプレーに救われた。

 この直後はエンジェルス打線も再び奮起。2点を挙げ、さらに満塁で大谷に4打席目が回ってくる。球場内に「MVP!」コールが響く中で大谷もフルスウィングをするが、残念ながらここは空振り三振に倒れた。

 大谷は7回にもランナーを背負ったが、ここも無失点で切り抜け、この回限りで降板。今季最長タイの7回を投げ、5安打2失点。三振は4とやや少なかったが、四球を1つも出さない素晴らしいピッチングで、勝利投手の権利を得てマウンドを降りた。

構成●SLUGGER編集部

【動画】球速差48キロ!大谷の157キロのフォーシームと、109キロのスローカーブの比較
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