専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

「ショウヘイを過小評価しないでほしい」日米通算50勝目を挙げた大谷翔平をマッドンが絶賛!「ルースの時代まで…」

THE DIGEST編集部

2021.07.07

投打で出色のパフォーマンスを見せた大谷をマッドンも熱っぽく称えた。(C)Getty Images

投打で出色のパフォーマンスを見せた大谷をマッドンも熱っぽく称えた。(C)Getty Images

 堂々たるピッチングでメモリアルな1勝を挙げた。

 現地時間7月6日、本拠地で行なわれたボストン・レッドソックス戦で、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は「2番・投手」で先発。投げては7回5安打2失点、打っては初回の第1打席で同点タイムリーを放つなど、投打に渡る活躍を見せた。
【動画】「これは手が出ない」球速差48キロのフォーシームとカーブの比較

 初回に相手主砲JD・マルティネスの犠牲フライでいきなり失点した大谷だったが、今回はそこからブレなかった。毎回のように出塁を許しながらも、四死球を一つも与えない制球力と緩急を使ったピッチングで要所を締め、見事に7回を投げ切った。

 チームも5対3とアメリカン・リーグ東地区首位に立つ強敵を撃破。大谷は、日米通算50勝目となる今季4勝目をマークした。

 奪三振ショーは見られなかった。それでも、初回を持たずにノックアウトされた前回登板の汚名を返上した大谷を、指揮官のジョー・マッドンも手放しで称えている。地元紙『LA Times』のジャック・ハリス氏によれば、試合後の会見で「美しい仕事ぶりだった」と絶賛したという。

「今日はよく投げたと思う。球速をかなり抑えた(スロー)カーブも投げていたし、直球は制球力が格段に良かった。決して圧倒的というわけではなかったが、ナイトゲームでは、素晴らしいパフォーマンスだった」
 
 打撃では自らの失点を帳消しにするタイムリーも放った大谷。そんな二刀流スターとしての道を邁進するサムライ戦士を、百戦錬磨の指揮官は往年のレジェンドを引き合いに出して絶賛した。

「誰も長い間、二刀流であそこまで顕著なことはしてこなかった。ショウヘイと誰かを比較するためには、(ベーブ・)ルースの時代にまで戻らなくてはいけない。ルース以外に比較対象がいないんだよ。いま、我々はルースがどのようにプレーしていたかを見るかのようにショウヘイを見ている。これは本当にロマンティックなことだし、特別なことだ。だから、今、私たちが見ているものを過小評価しないでほしい。

 時々、あなたたちは、世界で起きているあらゆる状況や物事の変化に吹き飛ばされそうになって、目の前で何が起きているかを見逃してしまっている。ただ、私は『ショウヘイをお見逃しなく』と言いたいし、どんな時も言ってきた。今の彼は100年以上も前に存在した誰かと比較しなきゃいけないほど、印象的なんだ」

 27歳のサムライ戦士がいかに稀有な存在であるかを強調したマッドン。その言葉には大谷への愛がこもっていた。

構成●THE DIGEST編集部
【PHOTO】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開!花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号