［日本シリーズ第４戦］ソフトバンク４－３／10月23日／東京ドーム

　ソフトバンクが３連勝で迎えた日本シリーズ第４戦、この日も勢いそのままにグラシアルの３ランなどで先制すると、巨人の反撃をかわして４対２で勝利。４連勝で球団史上初、1990～92年の西武以来27年ぶりとなる３年連続日本一を達成し、“令和初”の頂点をリーグ２位からの下克上で果たした。

　選手時代を含め、通算15度目の日本一に輝いた工藤公康監督はこの日、10回宙を舞い、優勝監督インタビューでは開口一番、「最高の気分です！」とソフトバンクファンが歓喜に沸くレフトスタンドへ一礼した。

　そして、胴上げしてくれた全員に向けて、「（シーズンは）もっともっとできることがあったのではないかと反省しながら、コーチ、スタッフ、何より勇気づけてくれたのが選手たちでした」と、口を振るわせながら感謝を述べ、「本当にみんなありがとう」と、深々とお辞儀をした。
  「シーズンが２位に終わって、本当にみんなに迷惑をかけた。でも、最後はみんなで笑っていたい」と工藤監督。その言葉に応じるように、チームはＣＳファーストステージから破竹の10連勝を飾った。その要因には、選手の頑張りを挙げつつも、工藤監督は｢ファンの声援のおかげ｣と強調した。

「すごいプレッシャーの中で戦ってきましたが、それを支えてくれたのが大きな声援をくれたファンのみなさんです。今日の勝利は、本当にファンのみなさんに捧げたいと思います！」

　今回の優勝で、ソフトバンクは2005年に球団名を変更してから、セ・リーグ全６球団から日本シリーズ制覇を達成した。15年に就任した工藤監督は初年度にヤクルト、17年にDeNA、昨年は広島、そして今年は巨人を下している。

構成●スラッガー編集部

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