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「驚異的な戦いを繰り広げた」大谷翔平とソトの“珠玉のHR競争”に全米が熱狂!「ただただ素晴らしい」

THE DIGEST編集部

2021.07.13

ソト(手前)とハイレベルな争いを演じた大谷(奥)。対決後は疲れ切っていたが、楽し気な表情を浮かべていた。(C)Getty Images

 球宴でのホームラン・ダービーで大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が打ちまくった。

 現地時間7月12日、大谷はクアーズ・フィールドで行なわれているホームラン・ダービーに出場。前半戦をメジャー最多33本塁打で折り返して第1シードで迎えた偉才は、フアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)との延長戦に及んだ激闘を演じたものの、1回戦で敗退した。

「疲れました……」。思わずそう漏らしてしまうほどのホームランラッシュだった。

 8人のトーナメント形式で行なわれる同ダービーは、1回戦・2回戦は制限時間3分、決勝は2分の持ち時間がある。選手は任意のタイミングで45秒の休憩をとることができ、流れを変える意味でもこの使い方が一つキーポイント。また、各ラウンドにボーナスタイムが30秒あり、さらに475フィート(約144.8m)以上の本塁打を打った選手には、追加30秒が与えられる。

 大谷は珠玉のアーチを放ち続けた。最初の休憩を取るまでの1分40秒間ではわずか5本に終わったものの、休憩後の3分間で16本まで荒稼ぎ。さらにボーナスタイムでは、なんと先行のソトと同じ22本目の一発を放ったのだ。

 これで延長戦にもつれこんだ勝負でソトは6本。一方の大谷も怒涛の連続アーチで並んでみせるのだ。文字通りのホームラン合戦となった両雄の対決に球場のボルテージは最高潮に達した。
 
 そして、再延長の3スウイングで"天才"ソトは、何と全てスタンドイン。これに目を丸くさせ、疲労困憊の表情を浮かべた大谷は、最初のスウイングで失敗。この瞬間に雌雄が決定した。

 惜しくも力及ばなかったものの、ファンを大いに楽しませた大谷とソトのハイレベルな争いには、現地メディアも驚嘆。日夜、エンジェルスの情報を発信しているブレント・マグワイア記者は「ソトとオオタニはいきなり驚異的な戦いを繰り広げた」と絶賛し、MLB専門メディア『Cespedes Family』は、次のように記している。

「オオタニは我々に驚きのショーを提供した。あれは誰もが望む全てだ。ただただ素晴らしいものだった」

 敗れはしたものの、納得のバトルを演じきった大谷。明日のオールスター本戦は「1番・DH」で出場し、先発登板もする異例の抜擢となるが、はたして、どんな活躍を見せてくれるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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