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「相手は投手だぞ? 負けるなよ」とプレッシャーも!? 大谷翔平とのHR競争を演じたソトが激闘の舞台裏を明かす

THE DIGEST編集部

2021.07.14

大谷とのパワーヒッター対決を制したソト。勝利がいかに嬉しかったのか、この表情からも十分に窺い知れる。(C)Getty Images

 どちらも一歩も譲らない好ゲーム、いや激闘だった。

 現地時間7月12日に行なわれたメジャーリーグ球宴のホームラン・ダービーで、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、フアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)と1回戦で対戦。二人合わせて37本のホームランを撃ち合ったバトルは、2度の延長の末にソトが勝利した。
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 球界屈指のパワーヒッター同士による熾烈なバトルだった。持ち時間3分間とボーナスタイム1分間で先攻のソトが22本を放ったのに対し、後攻の大谷も22本を打つ。さらに1分間の延長戦でも双方ともに6本でまたも同数となって再延長に。3スイング限定の勝負では、ソトが3本すべてをホームランにすると、疲労困憊だった大谷は1スイング目でゴロを打ってしまい、惜しくも敗れてしまった。

 最終的にダービーを制したのは、2019年の王者でもあったピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)。とはいえダービー全体を振り返ると、球場全体がもっとも湧き立ったのは、とにかく打ちまくったソトと大谷の対決だっただろう。
 
 現在、両リーグトップの33本塁打を放っている27歳のサムライとの対決は、22歳の天才スラッガーにとっても容易ではなかったようだ。チームメイトのカイル・シュワーバーから「相手はピッチャーだぞ? 負けるなよ」と発破をかけられていたというソトは、MLBの公式番組『MLB Network』のなかで、次のように振り返った。

「正直、負けるかと思ったよ(笑)。オオタニは7本、8本と連続で叩き込んでいたからね。それを見た時にはちょっとナーバスになった。それはウソなんかじゃないよ。本当にクレイジーだと思ったんだ」

 対決を終えてから「ホッとした」と本音を漏らしたソトは、「オオタニは本当にアメージングだよ。打球は全部爆弾みたいで、弱いホームランなんか1本もない。次々にスタンドの遠くまでボールを飛ばしているから本当に凄いと思った」と、大谷のポテンシャルを称えた。

 ホームラン・ダービー史に残る打ち合いとなったソトとの一戦。ファンやメディアを熱狂させた対決で、大谷がふたたび才能の片鱗を垣間見せた。

構成●THE DIGEST編集部
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