昨日から幕を開けたアストロズ対ナショナルズのワールドシリーズ。２戦目を迎えたこの日も熱戦模様で、５回を終えて２対２というスコアで展開している。

　そんな中、一足先にシーズンを終えたダルビッシュ有（カブス）が、ワールドシリーズに登板して粘投を続けているジャスティン・バーランダー（アストロズ）のある場面を取り上げてコメントした。この日の３回、バーランダーが三塁線に転がったボテボテの打球を一塁に送球しようとしたところ、つまずいてしまい、自分の足にボールを投げてしまった瞬間だ。

　ツイート内容がこれだ。
「Justin.... . Not doing a lot here to help us dispel the pitchers aren’t athletes thing.」(@Yu Darvishより引用）

　ダルビッシュは、「ジャスティン……」と額に手を当てる絵文字を使いながらこう続けた。「これじゃあ、『投手はアスリートじゃない』って話を払拭するにはほど遠いことをしてくれたな」とツイート。これがアメリカ野球ファンの中で「ダルビッシュがバーランダーにリベンジした」として大きな話題を呼んでいるのだ。 　遡ること昨年４月27日、本拠地リグリー・フィールドでのブルワーズ戦に登板したダルビッシュはこの日、６回自責点０と好投。そして５回にはライト線へ二塁打を放ち、その年の初安打をマークした。しかし、果敢に三塁を目指したものの二塁を回ったところで尻もちをついてしまい、這い回って二塁ベースへ帰還したのだった。

　すると、この動画が見たバーランダーが、「ユウ……」と額に手を当てる絵文字を添えたツイートを送った。

「Yu.... . Not doing a lot here to help us dispel the pitchers aren’t athletes thing.」(@JustinVerlanderより引用）

 　そう、今回のダルビッシュのツイートは、１年半前にバーランダーに自らが浴びた意趣返しだったのだ！　そして、それに感づいたファンたちは「ユウは面白い男」「ユウを愛してる」などと大興奮。そして、MLB.comのコラムニストのマイク・ペトリエーロ氏は「ユウの真のグレード80スキル（アメリカのスカウティングは20～80の数値で評価を行う）はツイートすること」と大絶賛（？）した。

　ダルビッシュとバーランダーはオールスターなどで以前から親交を深め、ツイッターでも何度も交流をしている仲。もっとも、このツイート後にバーランダーは失点しまったのは、悲しいところだろうが。

構成●スラッガー編集部