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「オオタニは何か違う」ついに敵ファンも“味方”に!? 大谷翔平に対する反応に地元記者も仰天「こんなの初めてだ」

THE DIGEST編集部

2021.07.27

鮮烈な35号本塁打を放った大谷。そんな天才スラッガーにツインズ・ファンも翻った(!?)。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の存在感を示すワンシーンだった。

 それが見られたのは、現地時間7月25日、敵地で行なわれたミネソタ・ツインズ戦、大谷が8回2死三塁で第4打席に立った時だった。この試合で「2番・DH」で先発出場していた背番号17は、6回の第3打席で勝ち越しとなる今季35号ソロ本塁打を叩き込んでいたため、小さくない歓声で迎えられた。
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 だが、試合は1点差という接戦だ。これ以上の失点を重ねたくないツインズ首脳陣が勝負をするはずもない。彼らは迷うことなく申告敬遠を指示して歩かせた。

 作戦としては定石と言えるものだった。しかし、あろうことかターゲット・フィールドに詰めかけたツインズ・ファンからはブーイングが飛び交った。奇しくも、この試合がエンジェルスとは今季最終戦だった。それもあって、多くのツインズ・ファンは大谷の"最終打席"を見たがったのかもしれない。
 
 結果としてツインズはこの回を無失点でシャットアウト。大谷対策は功を奏したのだが、本拠地のファンが作戦を実行した自軍選手にブーイングをするという珍しい光景には、地元記者も驚きを隠さない。米メディア『The Athletic』のツインズ番であるアーロン・グリーマン氏は、こう発信している。

「ターゲット・フィールドのツインズ・ファンたちが、相手チームの打者を故意に歩かせたことにブーイングした。こんなの私が知る限りでは初めてだ。やはりショウヘイ・オオタニは何かが違う」

 ちなみに大谷への敬遠策を実行したツインズのロッコ・バルデッリ監督は、「あれは偉大な選手に対して誰もがやる事だ」と説明。そのうえで"本音"を漏らしている。

「今シーズン、もうオオタニと対戦しなくていいからホッとしているよ」

 相手のファンを味方につけ、しまいには敵将を脱帽させる。大谷の偉才ぶりを物語るエピソードのひとつとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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