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「日本の底力は恐ろしい」2度の逆転劇を演じた侍ジャパンを韓国紙は警戒!「勝算が高まる」とした試合のカギは?【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.04

ともに劇的な勝利をあげて勝ち上がってきた韓国(左)と日本(右)。調子を上げてきたなかでの激突となった。(C)Getty Images

ともに劇的な勝利をあげて勝ち上がってきた韓国(左)と日本(右)。調子を上げてきたなかでの激突となった。(C)Getty Images

 宿命のライバル対決が迫っている。

 8月2日にノックアウトラウンド初戦でアメリカにサヨナラ勝ちを収めた日本。まさに薄氷を踏むような勝利で準決勝に駒を進めたわけだが、次なる相手も“ディフェンディング・チャンピオン”の韓国と気を緩める暇はない。

 日本にとっては、言わずと知れた宿敵だ。とりわけ五輪において過去4度の対戦でいずれも敗れており、悲願の金メダル獲得に向けては、避けては通れない相手でもある。

 勝てばメダルが確定する。そんな大一番となった今回の一戦を前に、韓国メディアでも緊張感が高まっている。日刊紙『朝鮮日報』は、「日本の底力は恐ろしいものがある」と、やはり侮れない相手であると強調した。

「日本はドミニカ共和国に9回まで1-3と負けていたが、逆転勝ちを収めた。続くアメリカ戦でも3-6と後れを取ったが、終盤に大逆襲して、最終的に甲斐拓也のサヨナラ打で7-6と勝利をもぎ取っている。準決勝も日本は土壇場での底力を発揮する可能性が十分にある」
 
 日本の終盤戦における集中力を警戒した同紙は、そのうえで母国代表のブルペン陣が鍵になると分析する。

「鉄壁のブルペンが日本を防げれば、勝算はおのずと高くなる。今大会はコンディションも悪くない。ここまで4試合で17イニングを投げ、ブルペン陣の防御率は1.59と非常に良いのだ。韓国と日本は、ともに打線が好調な状況だけに、試合がもつれた終盤の失投が、勝負の行方を変えるかもしれない」

 一方で韓国の首脳陣は日本戦に向けてクレバーだ。キム・ギョンムン監督は、「日本は参加チーム中で唯一の3連勝チームだ。恐ろしい勢いを続けている」と稲葉ジャパンを称えつつ、「それでも我々は何も変わらない。質は良くなっているし、日本だろうと、アメリカだろうと、勝てるように準備するだけ」と語った。

 何はともあれ、勝てば、2004年のアテネ大会以来となるメダル獲得が決まる。韓国は一筋縄ではいかない相手だが、稲葉ジャパンはいかにして勝利を掴むだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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