宿命のライバル対決は文字通りの大一番だ。8月4日に行なわれる東京五輪・野球の準決勝で、日本は韓国と対戦する。
ここまで3戦無敗で勝ち上がってきた稲葉ジャパン。この韓国戦に勝てば、メダル獲得を確定させられるうえ、決勝まで3日間の時間を得られる。悲願の金メダル獲得に向けては負けられない一戦だ。
そんな重要なゲームで日本の先発マウンドを託されたのは、山本由伸(オリックス)だ。今季のペナントレースで9勝5敗、防御率1.82、121奪三振と圧倒的戦績を残してきた右腕は、今五輪でも快投を披露。ドミニカ共和国との開幕戦では、6回無失点、9奪三振とゲームを作った。
初登板から中6日と休養十分の山本が、韓国打線をいかに封じるかが、勝負のカギとなるのは言うまでもない。日本としては、彼を早々に援護したいところだ。
そんな山本に対して並々ならぬ闘志を燃やす男が、今回の韓国代表にいる。主に3番を打っているイ・ジョンフだ。
1998年から2001年にかけて中日に在籍したイ・ジョンボムを父に持つサラブレットは、なぜ日本のエースとの対戦に執念を見せているのか。それは2019年に行なわれたプレミア12の決勝で、山本から三球三振を喫していたからだった。
同世代である相手エースに完敗を喫したイ・ジョンフは、韓国メディア『MK』で当時の想いを、次のように語っている。
「鮮明に覚えているよ。あの三振は忘れることができないんだ。相手は同い年の山本だった。まだプロじゃなかった時の対戦も含めて、彼に三振を喫したことはなかったんだけど、あの試合ではフォーク、カーブ、フォークで三球三振を喫したんだ。たしかフォークは140キロは出ていたと思う。そのこともあってオリンピックでは必ずやり返したいと思っている」
悔しさを滲ませたイ・ジョンフは、こう本音を漏らしてもいる。
「山本がどう成長してきたかが気になるよ。対戦する機会があるなら絶対に勝ちたい。でも、何よりも日本に勝ちたいんだ」
いまや韓国球界を代表する打者の一人となったイ・ジョンフ。一方で山本も日本球界を代表する剛腕となった。ともに成長して迎える22歳の対戦は、この日韓戦の行方を左右するものになるかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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ここまで3戦無敗で勝ち上がってきた稲葉ジャパン。この韓国戦に勝てば、メダル獲得を確定させられるうえ、決勝まで3日間の時間を得られる。悲願の金メダル獲得に向けては負けられない一戦だ。
そんな重要なゲームで日本の先発マウンドを託されたのは、山本由伸(オリックス)だ。今季のペナントレースで9勝5敗、防御率1.82、121奪三振と圧倒的戦績を残してきた右腕は、今五輪でも快投を披露。ドミニカ共和国との開幕戦では、6回無失点、9奪三振とゲームを作った。
初登板から中6日と休養十分の山本が、韓国打線をいかに封じるかが、勝負のカギとなるのは言うまでもない。日本としては、彼を早々に援護したいところだ。
そんな山本に対して並々ならぬ闘志を燃やす男が、今回の韓国代表にいる。主に3番を打っているイ・ジョンフだ。
1998年から2001年にかけて中日に在籍したイ・ジョンボムを父に持つサラブレットは、なぜ日本のエースとの対戦に執念を見せているのか。それは2019年に行なわれたプレミア12の決勝で、山本から三球三振を喫していたからだった。
同世代である相手エースに完敗を喫したイ・ジョンフは、韓国メディア『MK』で当時の想いを、次のように語っている。
「鮮明に覚えているよ。あの三振は忘れることができないんだ。相手は同い年の山本だった。まだプロじゃなかった時の対戦も含めて、彼に三振を喫したことはなかったんだけど、あの試合ではフォーク、カーブ、フォークで三球三振を喫したんだ。たしかフォークは140キロは出ていたと思う。そのこともあってオリンピックでは必ずやり返したいと思っている」
悔しさを滲ませたイ・ジョンフは、こう本音を漏らしてもいる。
「山本がどう成長してきたかが気になるよ。対戦する機会があるなら絶対に勝ちたい。でも、何よりも日本に勝ちたいんだ」
いまや韓国球界を代表する打者の一人となったイ・ジョンフ。一方で山本も日本球界を代表する剛腕となった。ともに成長して迎える22歳の対戦は、この日韓戦の行方を左右するものになるかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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